博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

中原逐鹿の旅7日間 北京

2009年04月20日 | 旅行・オフ会・展覧会
6日目は北京で観光とお買い物。よく考えたらもう中原でも何でもないですね…… まずは去年の11月に見学し損ねた首都博物館に行ってみることに。



ここは一応予約制ということになっているので、旅行前に電話で予約して予約番号を事前にゲット。受付で私の番号を告げて確認用にパスポートを見せますと、「これはあんたの番号ではない」という返答が…… 仕方ないのでパスポート番号から端末で検索してもらったところ、私の見学日は昨日になっていたことが判明。そう言えば電話で予約する時に一瞬「4月6日」と言い間違えて「7日」と言い直したよなあと思い出した次第…… あの時にしっかり「4月6日」と記録されてしまったわけですね(-_-;) こういうことがあるからウェブ上で予約したかったのですが、公式サイトで予約しようと思っても何回試してもうまくいかないんだもんなあ……

しかしなぜか入場券が貰え、見学できることに。ここでは燕国関係や北京で発見された青銅器、燕侯の封建を記した克盉・克罍や廃銅の中から発見されるという劇的な発見のされ方をした班簋などをじっくりと鑑賞。しかし克盉・克罍については明らかに器そのものより銘文の方が重要なのに、銘文が見れるような展示の仕方になってなかったのが遺憾です(-_-;)

ここはじっくり展示を見出すとマジで丸1日潰れそうな勢いなので、後は流し見して午前中いっぱいで引き上げます。その後は王府井に出て書展めぐり。そこで例の舞台版『鹿鼎記』のポスターを目撃したわけであります。



書店巡りついでに琉璃廠にも足を運んでみました。



3年前に来た時は工事中の所が多かったのですが、当時の写真と見比べてみると建物の装飾のペカペカ度が上がってますね(^^;) 琉璃廠の書店を一通り見て回った後はここから宣武門の宿まで通り抜けることに。ここらへんの胡同は以前は四合院が密集していたのでしょうけど、既にマンションに建て変わってしまったり、取り壊されて塀だけが残されているという状態になってしまってますね……

7日目は朝一で新幹線に乗って長春に帰るだけで、しかも去年の11月に北京に来た時と全く同じ便なので安心しきっていたら、北京駅の待合室が以前とはまるで雰囲気が違ってます。前は普通にプラスチックのベンチが並んでるだけだったのが、何かホテルのロビーのような感じで1人掛けのソファが並べてありますし。本当にここの待合室でいいのかと改札が始まるまでドキドキでした(^^;) 何か最後の最後まで油断のならない旅でしたね……
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4 コメント

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 (かはさかな)
2009-04-21 03:31:48
首都博物館ですか、なにやらよさそうですね、
建物もきれいで大きいし。
予約失敗か、と思いきや、見学できてよかったですねw

「首都」と言いつつ、燕の文物が多いんですか、
なるほど、関東は千葉大かどこかでやってる「東国学」みたいなもんですか。

千葉県佐倉市の歷史民族博物館も、それっぽい。
江戸東京博物館には、ヤマトタケルに征伐されたくだりなんか展示してるのかしら。

しかし、どこの國でも「首都」は強い~!
わたしも、また北京いっていろいろ見たいです。
いろいろ見るもん増えてるでしょう。
わたし北京は都合4回寄りましたが、みんな1991年ごろでした。
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Unknown (さとうしん)
2009-04-21 20:56:27
>川魚さま
北京にはこの他に国家博物館とか故宮とか色々ありますから、差別化のために地元性を重視しているということなんでしょう。

他には北京の昔の街並みとか庶民の生活を復元したような展示もありました。まあ、こんなものを展示するぐらいなら街中の四合院を残せという気もするんですが……

しかし1991年頃から北京に行ってないとなると、今の北京は当時とは別世界になっているんじゃないでしょうか。少なくとも当時は清朝皇帝のコスプレした人が故宮の午門に登って見下ろしているということなんて無かったでしょうし(^^;)
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Unknown (楊藻)
2009-04-23 08:42:44
燕、ですか。地元(というほど近くはありませんが、まあ同じ県のなか)に、燕趙園という中国庭園があります。どうも、昔燕・趙の境目であったあたりにある都市と姉妹都市(どこであったか…)だとかで、その縁で造られたようです。
かなり大掛かりであるものの、ど田舎(とまで言ったら失礼かしら。でも「ど」は抜けても「田舎」を抜くのは不可能)に忽然と出現したこの中国庭園、大丈夫なんだろうかと心配したときもありましたが、中華コスプレ大会とか、大声大会とか、妙な(笑)イベントを開催して、けっこう長くもっています。
…いや、すみません、全然関係のない話ですが、なんか思い出してしまって。

『鹿鼎記』、日本では順調に文庫版が出ておりまして、お楽しみの(笑)読者プレゼントもあるようです。
また、帯には李志清の漫画版『射雕英雄伝』の広告も載っていました。読んでみましたが、本当に忠実な漫画化です。
ただ、楊の父子がほんっと同じ顔(ついでにいえば単行本の『神雕剣侠』挿絵の楊過も同じ顔…三代そろって同じ顔)で、けっこう笑えます。「親父さんっ、気付こうよ!そこの金の王子、自分の若いときと同じ顔だよ!」なんて、ついつい心の中で叫んでしまったり。
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Unknown (さとうしん)
2009-04-23 20:51:30
>楊藻さま
>燕趙園という中国庭園があります。

地方にも意外と中華な名所(?)があるもんですねえ(^^;) お台場の小香港とか大阪千里中華街とか自家製の中華街は客が入らずさびれてしまってますが、そちらの方はそれなりに盛り上がってるようで何よりです。

>ただ、楊の父子がほんっと同じ顔

こ、これは見てみたい(^^;) この漫画、実は中文版を2冊だけ持っているのですが、あの楊康と同じ顔の楊鉄心って、あんまり想像がつかないです……
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