『大秦帝国』第8~15話まで見ました。
魏の龐涓が画策した滅秦同盟は、秦が燕・趙と結んだ異族の西豲を打ち破ったり、4カ国が同盟から抜けたりして崩壊。危機を免れた孝公は百里奚の子孫で隠士となっていた百里子の助言により、他国から人材を求めるべく「求賢令」を発布。
一方、商鞅は丞相の地位を狙う公子卬や龐涓の目をくらませるため、酒場「洞香春」に通い詰めて韜晦。そこで酒場の女主人で白圭の忘れ形見の白雪、秦のスパイとして魏にやって来た景監と孝公の妹熒玉、はたまた諸子百家の慎到や申不害といった面々と誼を結びます。
しかし龐涓はそんな商鞅を見逃さず、軟禁状態に置かれることに。白雪の手引きで魏を脱出した商鞅はまずは斉国の「稷下の学」へと赴き、孟子と論戦して言い負かしたりします。(この場面でついでに楊朱も登場。)しかし斉国で士官の見込みが無いと見るや、孝公の「求賢令」に応じて秦国へと向かうことに。旧知の景監の手引きで孝公と対面することになりますが、敢えて古くさい「王道」を説いて孝公にドン引きされてしまい……
ということでストーリーが進んでいるように見えて、実は大して進んでません(^^;) でもそれほど引き伸ばし感は感じませんね。このへんはしっかりとした原作小説があるからでしょうか。(ちなみに本作のシナリオは原作者の孫皓暉自身が担当しているとのこと。)
で、今回のツッコミ所。
○百里奚の子孫と称する百里子。作中では百里奚はその子孫に、以後士官することなく隠遁して秦国の行く末を見守れと遺言したことになってますが、実際のところ百里奚の息子孟明視は父の死後秦穆公に仕えているわけですが……
○熒玉が兄の孝公に密書を送るのに使用した謎の嬴氏部族文字。↓
秦の公族しか読み書き出来ないそうです(^^;) 巴蜀文字あたりを参考に創作したのでしょうか?