博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

夏の河北6日間 秦皇島・老龍頭等

2009年08月30日 | 旅行・オフ会・展覧会
さて、気を取り直して老龍頭へ。



ここは万里の長城の最東端にあたる所で、城壁が渤海へと突き出ています。テレビでこの光景を見て以来、一度来てみたいと思っていたんですよね(^^;)

で、老龍頭の敷地内にこういうガラスで覆われたブロックがあるのですが、これは明代の長城の残片とのこと。



じゃあ、目の前にあるレンガ造りの城壁は後代に「修復」「整備」されたものということなんでしょうか(^^;) 以前知人と「今の万里の長城って明代のものですよね」という話になった時、「いや、そんな古いもんじゃないから。八達嶺なんかは毛沢東とか小平の時代のもんだから。」という返答を聞き、驚いたもんですが、こういうのを見ちゃうとその話もあながちデタラメとは思えなくなってきます……

おまけ。敷地内にあった八卦陣迷路。



分かっていると思うけど、「これが長城と何の関係があるのか」とかツッコむな!

老龍頭を出た後は、「秦皇求仙入海処」(秦皇求仙文化城)に行ってみることに。ここは始皇帝が碣石の地に巡幸した折りに、不老長寿の霊薬を求めて方士らを出航させた所とされており、明代の「秦皇求仙入海処」という石碑が建てられていたとのこと。で、それを記念して海辺に巨大な始皇帝像が建てられています(^^;)



この始皇帝像の先の埠頭にも何やら東屋が見えるのですが、そこから先は35元の入場券では入れず、120元の通し券が必要となります。



さすがに何だかよく分からないもののために120元も出せません。この通し券で海水浴も出来るということですが、1人で来ていて海水浴なんてしねえよ!(^^;) というか、中国では海水浴場に入るのに入場料が必要なんでしょうか……

仕方がないので始皇帝像後方の「求仙殿」をのぞいてみることに。



ここは要するにお土産売り場なんですが、ここで西洋人のツアー団体と遭遇。海水浴に来た……というわけでもなさそうなので、お土産を買わされるためだけにここに連れて来られたんでしょう(^^;)

この求仙殿の一角に秦代の瓦当の破片とか土器などが展示されており、始皇帝がやって来たかどうかは分かりませんが、当時ここに宮殿だか何だかがあったのは確かな模様。ついでに明代の「秦皇求仙入海処」石碑の残骸も発見。パネルによると「1966年に毀たれた」とありますが、要するに文革で破壊されたと理解していいんでしょうか(^^;)

今回の旅はここで終了です。毎度のことなんですが、旅に出ると自分の幻想とかロマンがどんどんブチ壊されていきますよね。まあ、それが面白くて旅をしている面もあるんですが……
コメント
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