このところずっと武侠ドラマ見ていて、久し振りに重厚な歴史物が見たくなってきました。ということで日本でもDVDがリリースされ、映画上映もされた(あと、チャンネルNECOでも9月に放映されるとのことですが)『大秦帝国』の第1部を鑑賞。
このドラマは同名の原作小説をもとに商鞅の変法から始皇帝死後の秦王朝の衰退・滅亡までを6部構成で描くとのことですが、『大敦煌』みたいに全50話前後のドラマを6分割するのではなく、全40話か50話ぐらいのドラマを6つ制作して6部構成にするという、頭痛がするほど壮大なスケールの作品なのであります(^^;) で、本作第1部『黒色裂変』は秦孝公と商鞅を主役に据えて戦国秦の興隆を描いています。
今回は全51話中第1~7話まで鑑賞。
物語は秦と魏による少梁の戦いから始まります。この戦いで秦は魏の重臣公叔痤を生け捕りにするものの、秦も君主の献公が毒矢に当たって瀕死の重傷を負います。で、献公は死を目の前にして後継者を次男の渠梁、すなわち孝公に決定。長男の公子虔には重臣として孝公を支えるよう誓いを立てさせます。
一方、魏では恵王の弟公子卬が敗戦の責任を公叔痤になすりつけようとしたり、龐涓が国政の主導権を握ろうとする中、公叔痤の門生の衛鞅、すなわち後の商鞅が単身秦に赴いて公叔痤の救出に尽力。この時に孝公と商鞅が初めての対面を果たします。丞相として国政に復帰した公叔痤ですが、人質生活が身に応えたのか重病に伏し、恵王に後任として商鞅を据えるよう、また商鞅を登用する気が無いなら彼を殺せと進言して死去。
……といったところまで話が進みます。映像は重厚、かつ雰囲気だけはムダに荘厳で中身はスカスカの『臥薪嘗胆』(邦題『復讐の春秋』)とは違ってストーリーもそこそこ見られる出来となっており、理想的な大河ドラマという感じです。
しかし史実的には気になるところも…… 実のところこの少梁の戦いでは献公自身は出陣しておらず、献公の死と少梁の戦いは無関係の模様。このあたりは適当に話を作っているなあという気が。あと、公子虔がロープを投てで馬上の公叔痤を生け捕りにしたり、公子卬が弩で秦献公を狙い打ちしたり、更にそれを公子渠梁が単騎救い出したりと、大雑把な展開も気になります(^^;)
気になると言えば本作のキャスティング。『レッドクリフ』の魯粛役の侯勇が主役の秦孝公を演じてますが、『レッドクリフ』つながりでこのお方も龐涓を演じてます。
今回は悪役なので、劉備というより『射英雄伝』の西毒役と紹介した方がいいかもしれませんが(^^;)
このドラマは同名の原作小説をもとに商鞅の変法から始皇帝死後の秦王朝の衰退・滅亡までを6部構成で描くとのことですが、『大敦煌』みたいに全50話前後のドラマを6分割するのではなく、全40話か50話ぐらいのドラマを6つ制作して6部構成にするという、頭痛がするほど壮大なスケールの作品なのであります(^^;) で、本作第1部『黒色裂変』は秦孝公と商鞅を主役に据えて戦国秦の興隆を描いています。
今回は全51話中第1~7話まで鑑賞。
物語は秦と魏による少梁の戦いから始まります。この戦いで秦は魏の重臣公叔痤を生け捕りにするものの、秦も君主の献公が毒矢に当たって瀕死の重傷を負います。で、献公は死を目の前にして後継者を次男の渠梁、すなわち孝公に決定。長男の公子虔には重臣として孝公を支えるよう誓いを立てさせます。
一方、魏では恵王の弟公子卬が敗戦の責任を公叔痤になすりつけようとしたり、龐涓が国政の主導権を握ろうとする中、公叔痤の門生の衛鞅、すなわち後の商鞅が単身秦に赴いて公叔痤の救出に尽力。この時に孝公と商鞅が初めての対面を果たします。丞相として国政に復帰した公叔痤ですが、人質生活が身に応えたのか重病に伏し、恵王に後任として商鞅を据えるよう、また商鞅を登用する気が無いなら彼を殺せと進言して死去。
……といったところまで話が進みます。映像は重厚、かつ雰囲気だけはムダに荘厳で中身はスカスカの『臥薪嘗胆』(邦題『復讐の春秋』)とは違ってストーリーもそこそこ見られる出来となっており、理想的な大河ドラマという感じです。
しかし史実的には気になるところも…… 実のところこの少梁の戦いでは献公自身は出陣しておらず、献公の死と少梁の戦いは無関係の模様。このあたりは適当に話を作っているなあという気が。あと、公子虔がロープを投てで馬上の公叔痤を生け捕りにしたり、公子卬が弩で秦献公を狙い打ちしたり、更にそれを公子渠梁が単騎救い出したりと、大雑把な展開も気になります(^^;)
気になると言えば本作のキャスティング。『レッドクリフ』の魯粛役の侯勇が主役の秦孝公を演じてますが、『レッドクリフ』つながりでこのお方も龐涓を演じてます。
今回は悪役なので、劉備というより『射英雄伝』の西毒役と紹介した方がいいかもしれませんが(^^;)