マーケティングの世界では、昔は、新規顧客開拓より、リピーター顧客に何度も買わせたほうが、儲かった。
この時代は、上顧客を分析して、何度も買わせることで、利益が出た。
そのため、上顧客を分析するCRMがはやった。
例えば、どのくらいの頻度、金額、いつ買った・・などを調べることによって、上顧客を明確にする
RFM分析、また、他の方法としては、購買データと、いろんなデータを組み合わせて、どのような顧客が購入するか
を分析するような、データマイニング的手法などが流行った。
これらの分析を、ビッグデータでもできるけど、例えば、機械学習や重回帰を使って、どのような人たちが買うかとかいうことは調べられるけど、そういう、ビッグデータ利用は、淘汰されていくんでしょうね・・・
マーケティングはその後(=現在)買うという局面を超えて、どのように消費され、また購買に結び付くかという商品のライフサイクル全般を捕らえるようになってきた。さらに、買わない人たちを分析するようになってきた。
これには、購入後の追跡調査や、購入しない人、競合商品を買う人の調査がいる。
しかし、購入後の追跡調査って、買ったあと、尾行していったら、これは、ストーカーになってしまう(^^;)
もちろん、そんなことをするんじゃなくって、ブログやTwitterから、その商品が出てきているものを探し、買った後の感想や、商品を使った後の話などを分析することになる。また、競合商品に関しても、購入時、購入後の話を調べ、競合商品は、どう思われていて、自社の製品はどう思われているか、とかを分析しないといけない。こういうときに、ビッグデータを使った分析が生きて来るんだと思う。
そして、競合会社によって、このようにどんどん分析されてくると、他社は、CRMをやっても、顧客を取られていってしまうと・・
そんなわけで、ビッグデータ分析でも、CRMどまりだと、ちょっと厳しいものがあるんじゃないかなって思う。
そもそも、そのレベルなら、今のデータマイニング、テラデータとかビジネスオブジェクトを使って・・でいいわけだし。
そうそう、CRMっていうと、コールセンターでよく使われるけど、
最近は、コールセンターに電話するより、TwitterやFacebookに書き込んで、拡散しちゃうほうが、はやいもんね。こういう意味でも、CRMは時代遅れになりつつある。