SDM公開講座「現代ソフトウエアエンジニアリングの俯瞰図」
の第5回
システム開発の超上流工程とITガバナンス
を聞いてきたのでメモメモ
■第一部 新しい技術が新しいビジネスを可能にする
シーメンス社のメッセージ 2006年
・新しい技術→仕事の仕方を変えた
コンピューター:金融を変えた
プロセス改善:シーメンス社
1980年ごろ製品寿命が5年以下 50%
→そこから75%以下に
製品サイクルが短くなった
:ITによる実現
ソフトウェアによる競争優位
3万人のソフトウェア開発者がいる
・保険会社も同じ
■第二部
・1.システムがなければ何も実現しない
60年代 コンピューターセンタをつくる
70年代 バッチの時代
決済に向けて集計
コンピューターが止まっても、現場は止まらない
→1ヶ月間待てた
オンラインが始まる
日本中でサービス:コンピューター
査定センターに端末はいる
80年代 総合オンライン(銀行:第三次オン)
→BPR 業務構造変わる
銀行も(ATM)
90年代 社員一人ひとりにPC
e-mailできける。
今までのホワイトカラーの生産性阻害要素
→アイドリング
→e-mailで解決
紙のマニュアル→電子化
今 お客様にも:60万台を超えている
コンピューターが止まれば、現場がとまる
特約いっぱい:手で計算できない
端末がお客さんのところにある
金融で、1桁間違っていたら、解約されてしまう
制度、仕組みが同じでも、
人が違ったり、仕事の仕方が違うと、システムは変わってくる。
今、超上流
システムは社会基盤化
要求は多様化した
・ステークホルダーの増加
70年代後半
IT担当:開発・運用 昔は全部内製
→経営 企画担当と相談(要件も簡潔、ずれもなかった)
→使う人たち、使わせる人たち
今:それに加え
代理店さん
販売提携企業
営業
コールセンター
サービスセンター
ヘルプデスク
個人のお客様
企業のお客様
監督官庁
銀行
アウトソーサー:個人情報の管理
これをどうやってこなしていくかが、面白いところ
→プロの技
・システムは業務基盤となった
20世紀
システムには、人が行う業務の結果が入力され、処理された
21世紀
システムから出てくる情報で、人が業務を行う。
→システムがとまると、仕事にならない
リアルタイム
・システムがなければ何も実現しない
・システムがとまると何もできない
・システムの停止はビジネスの停止
・システムリスクは経営リスク
2.役割の変化
・「僕使う人、私作る人」の時代ではない
企業文化→仕事が違う、上司が違うと言えば、要件も変わってしまう
3.プログラム技術だけではシステムは作れない
バッチ :ロジック構築
オンライン:ネットワークパフォーマンス等
OPEN化ネットワーク:つないでいく
全部共存。
システム技術がわかってないと、システムが実現できない
→業務が実現できない
POA(DFD)
DOA(ER)
OOA(UML)
保険の約款:日本語に落ちる
パフォーマンスの世界:そうではない
COBOLの式でJavaで作ると、答えが変わる
システムは積み重なり複雑化した
技術は多様化し、高度化した
プログラム技術だけでは実現できない
4.システムは時点最適
できるまで、夢の塊→できると、制約の塊
・システムは作るまでは可能性の塊
・出来上がると条件と制約の塊
・作るほど有能な技術者を拘束する
5.ユーザーの役割
要求は、ニーズ、ウォンツレベル
システム部門:アンタッチャブルだった。
・システム開発は目的でない
システム:道具 作らない選択肢がある
提案といって、自分たちが考えたものをいう
→動かない
・実現する世界を設計するには
・システムが見えないと、事業計画が見えない
・事業設計レベルで、システムが必要
・商品開発:システム開発期間で決まってしまう
→稟議書あげられない
・システムが決まらないと、事務もまわらない
でも、システム設計の人には、全体は見えない
1つの技術に執着するのではなく、
いろいろな技術から選べないといけない
今と同じはとってもむずかしい!!
・ユーザーが役割を果たさないとうまくいかない
■第三部 超上流のためのITガバナンス
・保険会社は保険を売っている。
しかし、保険会社は、昨今、保険口座といったソフトウェアが実現する仕組みも売っている
(これは保険の世界でも、ソフトウェアが実現する仕組みで勝負する時代になっていることを意味している
価値と競争力はソフトウェアが実現している
・ソフトウェアがなければ商品をマーケットに出せない
・ソフトウェアの生産性が企業競争力を左右する
・つまり、ソフトウェアが生産性UP,業務力UP,企画力アップを実現している
→本業に直結する
・ソフトウェア自体の品質は社会的責任
・そしてソフトウェアのつくり出す仕組みが、価値を生み出している
・ITガバナンス=コーポレートガバナンス
・企画業務部門のIT力強化(アプリケーションオーナー)
システムケースを全部作ってバリデーション
→ウォークスルーしてテストケース、要件定義する
説明責任:上流から下流に対して負うべき!
→そうしないとうまくいかない
・IT部門の強化
・開発IT部門の独立
・設計士の強化がIT対応力、企業の競争力を実現する
・全体最適実現
・非機能要件反映
・精緻主義排除
・ベンダーとの戦略的パートナーシップ確保
・プロジェクト管理・品質管理
・選択と集中
・最後は経営が判断→合理的な仕組み
・システム品質は事業品質
・開発品質は競争優位を実現
DIY:でざいん いっと ゆあせるふ
■Q&A
Q:ものづくり1、テスト3ってことだったけど、要件は?
A:
ものづくり1
テスト3
要件6
要件が増えたのはステークホルダーが増えたから
■配布物
システムズモデリング言語SysML 東京電機大学出版会
のちらし
の第5回
システム開発の超上流工程とITガバナンス
を聞いてきたのでメモメモ
■第一部 新しい技術が新しいビジネスを可能にする
シーメンス社のメッセージ 2006年
・新しい技術→仕事の仕方を変えた
コンピューター:金融を変えた
プロセス改善:シーメンス社
1980年ごろ製品寿命が5年以下 50%
→そこから75%以下に
製品サイクルが短くなった
:ITによる実現
ソフトウェアによる競争優位
3万人のソフトウェア開発者がいる
・保険会社も同じ
■第二部
・1.システムがなければ何も実現しない
60年代 コンピューターセンタをつくる
70年代 バッチの時代
決済に向けて集計
コンピューターが止まっても、現場は止まらない
→1ヶ月間待てた
オンラインが始まる
日本中でサービス:コンピューター
査定センターに端末はいる
80年代 総合オンライン(銀行:第三次オン)
→BPR 業務構造変わる
銀行も(ATM)
90年代 社員一人ひとりにPC
e-mailできける。
今までのホワイトカラーの生産性阻害要素
→アイドリング
→e-mailで解決
紙のマニュアル→電子化
今 お客様にも:60万台を超えている
コンピューターが止まれば、現場がとまる
特約いっぱい:手で計算できない
端末がお客さんのところにある
金融で、1桁間違っていたら、解約されてしまう
制度、仕組みが同じでも、
人が違ったり、仕事の仕方が違うと、システムは変わってくる。
今、超上流
システムは社会基盤化
要求は多様化した
・ステークホルダーの増加
70年代後半
IT担当:開発・運用 昔は全部内製
→経営 企画担当と相談(要件も簡潔、ずれもなかった)
→使う人たち、使わせる人たち
今:それに加え
代理店さん
販売提携企業
営業
コールセンター
サービスセンター
ヘルプデスク
個人のお客様
企業のお客様
監督官庁
銀行
アウトソーサー:個人情報の管理
これをどうやってこなしていくかが、面白いところ
→プロの技
・システムは業務基盤となった
20世紀
システムには、人が行う業務の結果が入力され、処理された
21世紀
システムから出てくる情報で、人が業務を行う。
→システムがとまると、仕事にならない
リアルタイム
・システムがなければ何も実現しない
・システムがとまると何もできない
・システムの停止はビジネスの停止
・システムリスクは経営リスク
2.役割の変化
・「僕使う人、私作る人」の時代ではない
企業文化→仕事が違う、上司が違うと言えば、要件も変わってしまう
3.プログラム技術だけではシステムは作れない
バッチ :ロジック構築
オンライン:ネットワークパフォーマンス等
OPEN化ネットワーク:つないでいく
全部共存。
システム技術がわかってないと、システムが実現できない
→業務が実現できない
POA(DFD)
DOA(ER)
OOA(UML)
保険の約款:日本語に落ちる
パフォーマンスの世界:そうではない
COBOLの式でJavaで作ると、答えが変わる
システムは積み重なり複雑化した
技術は多様化し、高度化した
プログラム技術だけでは実現できない
4.システムは時点最適
できるまで、夢の塊→できると、制約の塊
・システムは作るまでは可能性の塊
・出来上がると条件と制約の塊
・作るほど有能な技術者を拘束する
5.ユーザーの役割
要求は、ニーズ、ウォンツレベル
システム部門:アンタッチャブルだった。
・システム開発は目的でない
システム:道具 作らない選択肢がある
提案といって、自分たちが考えたものをいう
→動かない
・実現する世界を設計するには
・システムが見えないと、事業計画が見えない
・事業設計レベルで、システムが必要
・商品開発:システム開発期間で決まってしまう
→稟議書あげられない
・システムが決まらないと、事務もまわらない
でも、システム設計の人には、全体は見えない
1つの技術に執着するのではなく、
いろいろな技術から選べないといけない
今と同じはとってもむずかしい!!
・ユーザーが役割を果たさないとうまくいかない
■第三部 超上流のためのITガバナンス
・保険会社は保険を売っている。
しかし、保険会社は、昨今、保険口座といったソフトウェアが実現する仕組みも売っている
(これは保険の世界でも、ソフトウェアが実現する仕組みで勝負する時代になっていることを意味している
価値と競争力はソフトウェアが実現している
・ソフトウェアがなければ商品をマーケットに出せない
・ソフトウェアの生産性が企業競争力を左右する
・つまり、ソフトウェアが生産性UP,業務力UP,企画力アップを実現している
→本業に直結する
・ソフトウェア自体の品質は社会的責任
・そしてソフトウェアのつくり出す仕組みが、価値を生み出している
・ITガバナンス=コーポレートガバナンス
・企画業務部門のIT力強化(アプリケーションオーナー)
システムケースを全部作ってバリデーション
→ウォークスルーしてテストケース、要件定義する
説明責任:上流から下流に対して負うべき!
→そうしないとうまくいかない
・IT部門の強化
・開発IT部門の独立
・設計士の強化がIT対応力、企業の競争力を実現する
・全体最適実現
・非機能要件反映
・精緻主義排除
・ベンダーとの戦略的パートナーシップ確保
・プロジェクト管理・品質管理
・選択と集中
・最後は経営が判断→合理的な仕組み
・システム品質は事業品質
・開発品質は競争優位を実現
DIY:でざいん いっと ゆあせるふ
■Q&A
Q:ものづくり1、テスト3ってことだったけど、要件は?
A:
ものづくり1
テスト3
要件6
要件が増えたのはステークホルダーが増えたから
■配布物
システムズモデリング言語SysML 東京電機大学出版会
のちらし