オブジェクト指向でやる場合の最初から最後までの流れを、実際の例を挙げて書いていくシリーズ「オブジェクト指向で開発の最初から最後までの手順例」、今回は、ここの順番から言うと「(5-1-1)データの項目をだしてくる」です。
■出力データ項目をあつめる
さて、データ項目を抽出するのですが、その際には、出力データとなっている項目をあつめます。
入力項目は、出力項目を分析した上で、必要な項目を入力とするわけで、先に出力から考えます(これは、項目の話で、出てきたエンティティの関係は、入力出力関係なく、すぐにまとめます)。
ただし、これは、入力項目を集めちゃダメ!という意味ではまったくありません。そうではなく、「出力項目を決めないで進んじゃダメ!」という意味です。
どんどん開発が進んでいって、「あー、この項目、どっからも入力がないじゃん(>_<!)」ってなっちゃったら、たいへんだからです。
(たまにあります ^^;)
■どうやってあつめるか?
前に、主語と目的語の単文を作ったと思うのですが、そのとき、目的語となっているものの中に、出力があります。
出力は、だいたい、こういうものが欲しいという要件で決まるか、今出力しているもの、作業に使っているものなどなどなので、必死にならなくっても、自然とあつまる・・はずです(^^;)
要求が決まんないと、こまるんだけどね(^^;)
■今回は?
発注情報がそれにあたり、これは、流通XML-EDIできまっています。
(今回は、2003年だったかの拡張前のものです。それしか手元にないので)
以下のとおりです。
<<メッセージ情報>>
メッセージID
データ作成年月日
発注企業.企業コード
発注企業.企業名漢字
発注企業.企業名カナ
受注企業.企業コード
受注企業.企業漢字
受注企業.企業カナ
<<ヘッダ情報>>
発注伝票番号
伝票作成年月日
伝票有効年月日
発注年月日
発注時間
発注管理番号
納品指定年月日
特価区分
企画コード
入力種別
伝票区分
納品区分
発注企業組織.伝票企画コード
発注部署.課コード
発注部署.売場部署名漢字
発注部署.売場部署名カナ
発注部署.発注担当者カナ
発注店舗.店舗コード
発注店舗.店舗名漢字
発注店舗.店舗名カナ
納入先.納入先コード
納入先.納入先名漢字
納入先.納入先名カナ
発注企業の分類コード
受注企業組織.伝票企業コード
消費税.税率
消費税.税区分
<<明細情報 明細>>
行番号
商品.GTINコード
商品.代替商品コード
商品.商品名漢字
商品.商品名カナ
発注情報.数量
発注情報.単位数
発注情報.単位入数
発注情報.原単価
発注情報.原価金額
発注情報.売単価
発注情報.売価金額
特価区分
消費税.税率
消費税.税区分
なお、
<<>> は、エレメントの大項目
中項目.小項目 となっているのは、中項目がエレメントの2段目の項目
小項目がデータ項目
中項目. がないのは、エレメントの2段目の項目のないものです
ということで、次回から、
「(5-1-2)正規化理論を利用し、ER図にまとめる」
に入っていきます。