『LION/ライオン ~25年目のただいま~』予告編
今週の映画はこれ「ライオン~25年目のただいま~」
まずはいつものように配給会社の予告レビューをどうぞ~
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『LION/ライオン ~25年目のただいま~』
25年間迷子だった男が、
Google Earthで起こした奇跡とは――?
『英国王のスピーチ』の製作陣が贈る、圧巻の感動実話。
インドのスラム街。兄と遊んでいるうちに停車中の電車で眠り込んでしまった5歳のサルーは、
遥か遠くの地に列車で運ばれ、そのまま迷子に。
25年後、養子に出されたオーストラリアで成長したサルーは、
人生の穴を埋めるため、そして未だ言えずにいる「ただいま」を伝えるために、家を探し始める。
手がかりはおぼろげな記憶と、Google Earth。
1歩近づくごとに少しずつ蘇る記憶のカケラは、彼の人生の穴を埋め、
次第にこれまで見えなかった真実を浮かび上がらせていく。
大いなる「探し物」の果てに、彼が見つけたものとは――。
湧き上がる圧倒的な感動に、笑顔と涙が溢れ出す、驚愕の実話。
* * *
いや~、感動しました~。
つい、涙がこみあげてきてしまった。
ノミネートされただけで結局一つも受賞しなかった映画というのは大概イマイチだったりするからそんなに期待してなかった。
でも、それが意外とよかったのかもね。
駅で迷子になるとき、
「なんできちんと説明しないんだろう?」とか色々と疑問に感じたところもあって時々集中が途切れそうになったりもしたんだけど、
ラストに迷子の時点で5歳児だったってことを思い出すことになる。
* * *
ボクが「自分の子どもをもつ」と決めた時に、
自分の子どもをきちんと愛せるかどうかとても不安だった。
でも、子どもが生まれ出てくる時、
難産だったので、
本当に心の底から「どんな状態でも、とにかく生きて生まれてほしい」と願っていた。
きっとこれが本当の意味で「愛する」ということなんだろうと思う。
その気持ちをこの映画で思い出させてくれた。
「どんな状態でも生きているだけで幸せなんだ」と。
時間がたってくると、だんだん「生きていること」は当たり前になり、
もっとこうだったら~、もっとああであれば~とか思ったりしちゃうんだけど、
でも、違うんだよね。
実際は「生きているだけで本当に素晴らしいこと」なんだよね。
* * *
ラストに判明する驚愕の事実。
タイトルがなぜ「ライオン」なのかということも。
それと、今でもインドでは約8万人の子どもが行方不明になるということも含め、
色々と考えさせてくれる映画でもあります。
是非お勧めしたい逸品です。