子どもの頃からアントニオ猪木のファンだった。
彼の闘っているの表情が好きだった。
今から思うと、
彼が強かったから見ていたわけじゃなく、
ボクにとっては彼のほとんど「顔芸」と言えるような表情を楽しんでた感じ。
全盛期と言われてる時期は格闘家だからそんなに長くはない。
ボクが見始めた頃はもう衰え始めてた頃なのかもしれない。
だから「猪木は一番強いわけじゃない」という意見にも
まあ、そうなのかもな、
と、思いながらもずっと楽しんでこれたのは
やっぱり猪木の「顔芸」を楽しんでいたに違いないんだよね。
圧倒的な強さを見せる時の顔、
ボロボロになって朦朧としているような顔、
勝ちを手に入れる時の鬼気迫る表情、
相手をぶちのめそうとする怒りに満ちた表情、
相手の攻撃に歯を食いしばって必死に耐えている表情、
これらをずっと楽しんできたように感じる。
これってなかなかほかのレスラーに無い部分だと思うんだよね。
だから他の人のプロレスにはイマイチ興味が湧かなかった。
最近彼が亡くなったというニュースを聞いて思うこと。
YOUTUBEなんかで彼のチャンネルでやせ衰えながらも不治の病と闘っている姿を見て、
何だか切なくなりながらも目を離さずにはおれなかった。
あなたのおかげで頑張ってこれた部分が多分にあります。
ようやくゆっくりと過ごせますね。
どうぞ安らかにお眠りください。
こうして「1、2、3ダー!」は完成した。