今週もいつものようにレンタルビデオ屋に行き、妻や息子からのリクエストのDVDを借りたんだが
レジのカウンターのところにあった「日本のクラッシックロック特集!」という看板に目を奪われた。
まあ、当然といえば当然なのだが清志郎の写真が表紙になってて
「RCサクセション」や「はっぴいえんど」など名だたるバンドが名をならべていた。
しかし、その中になんと「サンハウス」や「ルースターズ」、「頭脳警察」なんかも肩を並べているではないか!!!
探してた「サンハウス」の「仁輪加」(たぶんこれで『にわか』と読む)というアルバムを探したが結局なくて、友人がコピーしてくれてた「有頂天」しかなかったが、
ライナーノーツや歌詞カードなんかも見てみたいと思い、ついでにレンタルした。
やはり、といえばやはりだがルースターズなんかも含めマイナーなバンドのCDは1枚ずつしかなく、これはしょうがないのかな・・・。
もちろん、残念なことにライナーノーツはなかった。
が、
歌詞カードをみててちょっと意外なことに気がついた。
作曲はパクリも多いけど一応すべて鮎川さんだってことは知ってたんだけど
作詞はすべて柴山俊之さんだと思ってたら
実は「風よ吹け」や「もうがまんできない」、「ロックンロールの真最中」、はては「なまずの唄」なんかも実は鮎川さんが作詞してるらしい。
これらの曲はすべて、サンハウスがサンハウスたる部分をしっかりと表現できてる曲だと思ってる、ボクの中ではとても重要度の高い曲なんだよね。
常に孤独感を感じてて言いようのない不安感をうまく表現してるなあって思ってた部分。
「もうがまんできない」は流行最先端をいってるキレイな異性に対し、「うわべばかり取り繕っても中身がアホだったら意味がない」というようなことをうまく表現してるし、こんな曲は他では聴いたこともないし、それだけでも画期的だとボクの中では思ってた曲だった。
清志郎が「キミかわいいね」で似たような感じの曲を作ってるけど、なんか繊細でいかにも貧弱でイジワルそうな感じの人が作った曲っぽいのに対し、
サンハウスのほうが小気味いい感じがしてバカっぽいし憎らしさも半端ない。
実はこの「バカっぽい」っていうのも結構好きだったりする。
「何か一つのことに夢中になって他の事を顧みなくて他人の目も気にしてない状態」=「バカ」という意味合いで使ってるんだけど、
ボク自身、こういう「バカ」になりたいなあって実はいつも思ってたんだよね。
「風よ吹け」や「なまずの唄」に至っては自己否定感の強い人の唄っぽい雰囲気。
「自分はどこに行ってもなじめず、不安定な心理状態のまま落ち着かないんだ」というようなことがうまく表現できてて
こういう曲もあんまり他では聴いたことがない。
曲がパクリが多いのにオリジナリティの強さをやけに感じるのはこの歌詞の強さだと思ってて
その感じを表現してたのは柴山さんだと思ってたからホントにビックリした。
「ああ、ただ単にギターが上手いだけの人じゃなかったんだなあ」って
男前で背は高く、九州大学まで行った人なのに朴訥とした博多弁しかしゃべれない鮎川さんを思い出し、
「いろいろ苦労もたくさんしたのかもなあ・・・」と思いを馳せた週末だった。
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