yabanjin-soulのTシャツ魂

ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

汚れっちまった悲しみに

2013年08月18日 | 中原中也

Heart_of_stone

汚れっちまった 悲しみに
   今日も 小雪の 降りかかる

汚れっちまった 悲しみに
   今日も 風さへ 吹きすぎる

汚れっちまった 悲しみは
   たとえば 狐の 革嚢

汚れっちまった 悲しみは
   小雪の かかって ちぢこまる

汚れっちまった 悲しみは
   なに のぞむなく 願うなく

汚れっちまった 悲しみは
   倦怠のうちに 死を 夢む

汚れっちまった 悲しみに
   痛々しくも 怖気づき

汚れっちまった 悲しみに
   なすところもなく 日は暮れる

            ―中原 中也―

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。 (みかん。)
2014-03-31 17:44:57
こんにちは。
お久しぶりです!

先日、「探偵ナイトスクープ」という番組を観ていたら、大阪大学の和田教授という方が中原中也の「宿酔」という詩にメロディをつけて(作曲)歌っているというyoutubeが紹介されてました(笑)
数学学科の先生なんすけど、生徒がこれに極端にハマってしまって、和田先生を神と崇めて(笑)、仲間と一緒に和田先生とセッションするという内容でした。
超面白かったっす(笑)

中原中也は、中学の国語の教科書に載っていた記憶があるんすけど、詩の内容は全く覚えてないっす^^;
番組を観て、そういえばfu-taroさんのブログに「中原中也」のカテゴリーがあったなあと思い出して、お邪魔してみました^^

「宿酔」の詩、ちょこっと斬新な文体だなあと思ってたんすけど、こちらの記事達でいくつか詩を拝見したら、思いっきり感情爆発吐露系の詩を書かれる方だったのかなと感じてます。

思わずwikiっちゃいましたが、太宰治にもめっちゃ噛みついてこき下ろしてたとかで、仲悪かったみたいっすね^^;
・・・激しい人なんすかね。

♪朝 鈍い日が照ってて 風がある。
千の天使が バスケットボール する。

「宿酔」は、一部、↑こんな詩でした。
「千の天使」とは何なのか、「千の天使がバスケットボールする」とはどういう状況なのか、めっちゃ興味が湧いてます@v@

追伸)「探偵ナイトスクープ」、録画して毎週見てます☆おもろい♪
確かこの番組の放送作家が、「永遠の0」の百田尚樹さんなんですよね~
返信する
みかん。さん、おひさしぶりです。 (fu-taro)
2014-03-31 23:16:58
みかん。さん、おひさしぶりです。

「探偵ナイトスクープ」という番組おもしろそうですねえ。
ヨコハマでも観れるのかな?
ちょっと調べてみますね。

中原中也は、おっしゃるとおりに
まさに感情吐露な作風ですね。

気取った風が大嫌いなんだろうなって勝手に想像してます。(笑)


そこらへんがまた大好きで
よく読んでましたし、
いくつか曲をつけて歌ったりもしました。

「宿酔」の詩は

もう、まさに
二日酔いの頭がぐらぐらして歩くこともままならず、
気持ちが悪い状態を
「千の天使がバスケットボールをする」という言い方で表現してるんだろうと思います。

二日酔いを昔はよく経験してたので
なんかこの感覚、よくわかる気がします。(笑)
「うまく表現してるなあ」って感心してますね。


中原中也に実際に接した人は、人格的にちょっと壊れた人みたいな印象を残してることが多いですが

彼の残した詩には共感できるところが多々あるので

きっとボク自身も「壊れた部分」があるに違いないって勝手に解釈してます。(笑)
返信する
みかん。さん、こんばんは。 (fu-taro)
2014-04-02 23:24:28
みかん。さん、こんばんは。

おっしゃるとおり、
彼は、酒を飲むたびに、
まわりの人たちにからみつき、喧嘩を売り、
とにかく手がつけられなかったようですね。(苦笑)

とにかく、彼は「詩人」とはなんぞや、ということを死ぬまで模索していたようなのです。

彼の残してる手記の中に
「名辞以前の世界を感じることが芸術にとって大事なんだ」という意味のことを残していて

それはたとえば「二日酔い」という言葉を知る以前に
「二日酔い」の状態を深く認識できれば
それで良いのだ、というようなことのようなのです。

つまり、「頭がぐらぐらし、目のウラがチカチカする」なんていうような以前に誰かが表現したような言葉しか思いつかないんであれば

それは詩人失格である、というわけです。

世間の評価とは関係なく
「面白いから面白い」と純粋に思えることが大事だ、とも書いています。

つまり、これまでの表現方法とは違う方法を模索することが
「詩人」の務め、ということらしいですね。

それは、つまり
今現代の感覚でいうと「オリジナリティ」ということなんじゃないかと考えています。

アジアの古くからの考え方は先人の表現を模倣し受け継ぐことを大事にする、という文化なのですが、

彼は「そんなもの必要ないし、逆に邪魔になる」と考えていたようなんであります。

芸術家は「自分独自の名辞」を生み出すものなんだ、というわけです。

だから、一般人より芸術家のほうが言葉を生み出さなくてはならないので何倍も苦しい思いをしなければならないんだな、と考えていたようですね。

すごく共感できる部分もあるし、
「?」と思う部分もあるわけですが

トータル的に
「面白い」と考えてるわけですね。

fu-taro
返信する
こんにちは! (みかん。)
2014-04-04 13:03:18
こんにちは!
なるほど、よくわかりました☆

独特でオリジナリティ溢れる表現によって、伝わりにくくても、これはどういう意味だろう?と私達が解釈を巡って自由に思索できる楽しみもありますね^^

沢山のご説明ありがとうございました!
返信する
いえいえ、こちらこそ (fu-taro)
2014-04-07 22:02:00
いえいえ、こちらこそ
ヨッパライみたいにつらつらとゴタクをならべてしまって
申し訳ありません。(苦笑)

これに懲りず
また遊びにいらしてくださいね。
返信する

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