ゆらゆらと・・・

ツリバナ[吊花]（ニシキギ科）
奥入瀬川を歩き始めると、次に目に入ってきたのは、このツリバナの実です。
いつもの散策では、見かけることは少ないのですが、ここではそこかしこに、この赤い、弾けた実を見ることができました。
長い果柄、枝とともに風にゆらゆらと揺れて綺麗に撮ることが難しかったです。

2017年の花

９月中旬　岩手県内にて

花咲く季節に・・・

オクトリカブト［奥鳥兜］（キンポウゲ科)
北海道～本州中部以北の山地の林縁や草地などに生える多年草。葉は互生し、5～7中裂します。裂片の縁には粗い鋸歯があり、葉は丸みを帯びた印象です。
8～10月、茎先や葉腋から花序をだし、散房状に青紫色の花を咲かせます。花柄には屈毛があり、雄蕊には毛が散生します。
全草が有毒で、アコニチンなどの毒性アルカロイドを含みます。トリカブト類の中でも毒性が強いといわれています。

八幡平を訪れた後、十和田湖で宿泊しました。
翌日は奥入瀬渓谷の散策です。十和田湖側から歩き始めたらすぐに、このトリカブトの花に出迎えられました。
とてもたくさんの花が咲いていて、これほどのトリカブトの花を一度に見たのは初めてのことでした。
写真は銚子大滝です。

９月中旬　青森県内にて

何アザミ・・・

道端では、こんなアザミの花が咲いていました。半ば倒れていましたが、草丈は大きくまっすぐに立っていたら、私の背丈くらいはあったでしょうか。
アザミというと葉には切れ込みがある印象でしたが、このアザミの葉には切れ込みがありませんでした。
花の終わった株もありましたが、この株はこれから花が咲くところのようです。花は上を向いて咲くようで、総苞片は反り返っています。
これはダキバヒメアザミでしょうか。葉の基部が茎を抱くのですが、この写真ではよくわかりません。もう一度訪れて、葉の様子も詳しく観察してみたいです。
この辺りにみられるナンブアザミと似ているようですが、ナンブアザミは下向きに花をつけ、葉の基部は茎を抱かないようです。
普段行くことのできないところでの観察は、丁寧に行うようにしているつもりですが、後悔ばかりしているのが現状です。

９月中旬　岩手県内にて

花後の姿を・・・

チングルマ[珍車、稚児車]（バラ科）
道端の草はらには、チングルマの姿もありました。
同じ岩手の早池峰や立山で花を観察したことがありますが、流石に花には遅すぎたようです。
果実はそう果で、花後に伸びた花柱に白毛が密生し、風車状になります。この姿を見るのも楽しいですね。
チングルマは草本ではなく、落葉小低木です。秋に紅葉する姿も美しいようですが、まだ見たことはありません。紅葉には早すぎたようです。
色々と楽しめるチングルマですね。

2014年の花

９月中旬　岩手県内にて

赤や黒も・・・

オオカメノキ［大亀の木］（レンプクソウ科）
北海道～本州、四国、九州のブナ帯～亜高山帯に生える落葉小高木。葉は対生し、広卵形～円形で縁には不揃いの鋸歯があり、葉脈は葉裏に出っ張ります。葉裏や葉柄には星状毛が見られます。
4～6月、枝先に散状花序をつけ、小さな両性花と大きな装飾花を咲かせます。装飾花は5裂し、裂片はほぼ同じ大きさです。
果実は秋に赤く熟し、その後黒変します。
道端ではオオカメノキの実も所々で見ることができました。黒と赤と二色の実を楽しむことができました。
葉は紅葉しているのでしょうか。黒っぽい感じであまりきれいではありませんでした。
別名のムシカリは、葉が虫に食われている姿をよく見ることから名づけられたそうですが、由来は定かではありません。
これも花咲く様子を見てみたいですね。

９月中旬　岩手県内にて