自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

昔をたどれば

2007-08-15 22:46:01 | Weblog
 観光協会に「ウォーキングをするのによい場所があると聞いたがそこは何処」
こんな問い合わせが入るらしい。
八十八箇所めぐりや御領西国33箇所めぐり、神辺城址めぐり、古墳めぐり等があるけれど、このたび八丈岩(御領山大石)ルートを整備して案内表示をすることになった。
自然流の井原鉄道御領駅から大石群を抜けてホタル、国の登録有形文化財砂留をめぐるルートを作成してみた。



こんなときには少しオツチョコチョイの人、
またの事例で言うと行動力のある人間がよく働く。



以前も説明したがこの岩は八丈岩=御領の大石の2つの名前がある。
昔2つの町内会が喧嘩をしてできた遺産であるという。
その影響で松くい虫で枯れた松が台風で倒れて
この岩に登る階段が壊れたまま放置してある。
岩のある場所は中組管理地、梯子がかかるところは下組管理地、
境界にあるからどちらも手が出せないとか。



この梯子の左には明治43年戌四月の設立 天下の絶景八丈岩の彫りがあり、
右には世話人の名前が刻んである。
明治時代の鉄の丸棒だから、かなり高価で入手が困難だったと推定する。



この際だから少し予算がオーバーするが特別にお願いしてこの梯子を直すことにした。



昔、喧嘩をしていた当事者の町内会の会長さんお二人にもお手伝いをしてお願いして完成。
バンザーイ。作業を共同ですることで手打ちができてわだかまりが消える。
名前が一つになるかな!



文献を調べたら町内会の喧嘩で名前が二つになったのではなく、
過去の歴史家、偉い人がすでにそんな名前で呼んでいる。



尊敬している管茶山先生でさえそうである。
ちなみに八丈岩を再度調べてみたら
「東西五間半、南北七間半、高さ2間半にして、席のごとく、元、八龍岩と云し。
八丈岩とは後世の誤りなり。往時此岩の処より龍蛇昇天せしと云う」
というのもあった。

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