自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

堂々川

2008-08-09 11:41:35 | Weblog
 夏休み、
堂々川の水質調査を福山市の出前教育で
会員の子供達とそのサポーター他、全員で30名が参加して
登録有形文化財の砂留がある場所で実施した。



自然になじむ、環境教育、そして生物の勉強と目的は多い。
ヘビなどから守る危険予知をして川の岸辺の草を会員が刈っていた。


子供達が水生生物を採取する

その生物を整理する福山市の人


想像以上にトンボの幼虫、ヤゴが多かった。
本流から場所を移動して支流に移る。
この上流には江戸時代から人が住んだ形跡はない。


学習とはいえ多くの人が入るから自然が壊れるのを心配したが
子供達も必要以上の行動はしなかった

ホタルの幼虫

ヘビトンボの幼虫


もう1箇所用意していたが予定の時間が近づいたので
2箇所で打ち切り採取した生物の確認と水質の判定をする。
その前に同好会の会長、役員からスイカ、トマトの差し入れがありそれを食べる。
スイカやトマトの皮は今年放流したカワニナ約5万匹の餌にするためにお願いしていたものだ。





水質検査の結果は



本流は国土交通省河川局編4段階分類の水質の内、上から2番目の少し汚い水のランクに相当した。
カワニナやコオニヤンマヤゴ、トビゲラなどが発見されたからだ。
支流も同じ2番目のランクだがここではきれいな水に住むヘビトンボやカワゲラ、ウズムシ等いたが
やや汚い水に住むホタルの幼虫やカワニナがいたため総合点の差引から2番目になった。
考えてみればホタル同好会でホタルをたくさん飛ばすために下流からカワニナなどを採取しての放流するからランクが落ちた可能性がある。
綺麗を取るか環境を取るか考えさせられる問題だ。
ちなみにこの支流の水はカワニナを放流していない10mほど上流では飯ごうでご飯を炊くときここの水で洗っても問題ない綺麗さである。

学習が終わって子供達は


カワニナの放流

ホタルの幼虫約1200匹を放流


子供達が学んでいる間に副会長は
アジサイの水遣りに精を出しておられた。



参考までに
1cmを超えるホタルの幼虫が発見されたがこれは今年の4月までに幼虫の5令期に到達できずもう1年水中暮らしをするものだろうと推定する。