自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

水質調査

2012-08-09 10:16:44 | Weblog
堂々川の水が綺麗かどうか、住む水生生物の種類と数で判定する活動を行った。
水生生物による水質判定だが当然基準があり指標生物がいる。
今回は助成金で基準の日本水環学会発行の「川の生き物を調べよう」冊子・下敷きを買い
子供たちに支給し、福山市の出前教育を活用して実施した。
御野・中条両小学校の支援もあり、校長・教頭先生参加の総勢45名の人たちが暑さを忘れて
日本一の砂留をバックに水の中で遊びながら学んだ。


参加者集合・挨拶・注意


いつもの例だが環境教育実践のゴミ拾い


左右に分かれて拾う


暑いからゴミを拾うどころか水質調査の場所まで来るとすでに疲労している。


会員はテントを張る


福山市から注意があり活動開始


堂々川本流

上流の日本一の砂留は修理中


砂留が壊れ大量の砂が流れ出て下流は埋まっているところが多い。
がそれでも生き物はたくさん見つかる。


トンボの仲間や貝類、カゲロウの仲間

右下にはホタルの幼虫がいる


このホタルの幼虫は2年目も川で過ごすことになったようだ。
餌が不足して成虫になれなかったか、それとも種の保存のために留年したかはわからない。
もう1ヶ所支流の調査をして、テントの下で採取した生き物の確認が行われる。
その時間帯はホタル同好会が準備したスイカ3個が切られてわけられた。
多い子は4切れ、この皮はホタルの餌になる貝(カワニナ)が好んで食べる。


赤いのがスイカ


生き物を分類していく
綺麗な水に住む、やや綺麗な水に住む生き物がほとんでであった。
今年の8月に改訂され、前年と比べ呼び名と水生生物の種類と数が多くなっている。
集計結果の発表。
自然式と化学パック式の両方で確認した。
本流=やや綺麗な水(前年までの判定ならやや汚い水)
支流=綺麗な水とやや綺麗な水の判定はできない同じ数の生き物だった。前年は綺麗な水。





今回の調査では6番砂留が壊れて砂が大量に流れ出した事、
支流の橋あたりの側溝が壊れていた事、
昨年既に辞任した会のトップが大量の除草剤を散布したため
川の法面が崩れて砂が流れ出した事が確定ではないが結果に表れたようだ。
ヒラタカゲロウ、ブユ、サワガニ等の姿が今回はほとんど見られなかった。

子供たちが楽しんでくれた約2時間、
夏休みの課題の1ページを割いてくれるだろう時間がおわり
静けさが戻った堂々川、スイカの皮にはカワニナが集まりだした。


来年のホタルの為に増えて欲しい


イトトンボが10匹程両岸の草や、川の中の砂だまりに止まっている。



今年で6回目を実施した。何か問題が起これば自然は素直だ。
すぐ結果を表現してくれる。
しかし、堂々川ホタル同好会(現事務局長)は今回で小学生と一緒の活動をやめると宣言した。
活動日3日前まで14人の参加者しか集まらなかったが先生、会の人たちが動いて盛大な水質調査が出来た。
勧誘の中である人が「銭にもならないことをようやる」と一言云ったのが頭に残り、
今度は前日に保険申請が済んで5人参加してくれたが多くなりすぎて
準備したものが足りなくなり大急ぎで集めることになった。
又人が多くなり過ぎて調査する人が自然を壊すことにもなった。
福山市も6年間のデータは貴重と言ってくれるが資金集めから募集、
そして準備、会場整備等を限られた人でするのはキツイ。
孫が参加したおばあさんの一言もきついが3つをするのはなおキツイ。
目的は自然保護であるから別の企画をして、
過去のデータは消さないようにするので応援してください。
痩せガエル負けるな一茶此処にあり。

お礼
今回テントを張った場所近くにクロスズメバチの巣があり、前日発見駆除した。
役員のMさん駆除の為、夜まで協力ありがとうございました。
これが本当の小さな親切運動です。