自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

神辺の鬼伝説

2013-02-03 21:14:15 | Weblog
続八丈岩の鬼伝説

この物語は1994年当時の青年部長さんが案を作り
神辺トップの本屋や印刷屋の社長さんが
猿と犬を部下にした青鬼・赤鬼の物語を作りだされました。
今、世の中は彦ニャンだとか熊モンのユルキャラがもてはやされていますが
発表時期が早すぎたため時流には乗れなかったがもったいない発想だと思います。

この鬼伝説「全国鬼サミットに参加」先日書いた井原鉄道の車両の中に全国の鬼が集まった。
もう覚えている人は少ないだろうが10年前イベントとして行われている。
また、神辺の堂々公園では千人分の広島風お好み焼きが焼かれて参加者にふるまわれていた。

この物語は「神辺町商工会青年部」ホームページを開くと見ることが出来る。
アドレスはhttp://www.gon-hachi.com/minwa.html

節分の日の今日、「鬼は外、鬼は外」といじめられているが本当は違うという話をする。

昔々、ゴンとハチが喧嘩して石や野棘を投げ合った後



仲直りをして一諸に暮らすようになって長い年月が過ぎた。
この頃になると弥生とかという時代になっていた。
穴の海は海の水が引いて安那の里と呼ばれていた。
神辺平野ではコメ作りが始まり人の数は増えてきた。
村人がキノコや燃料の薪をとりに山へ入るようになった。





ゴンとハチは兎やタヌキや雉等と仲良く遊んでいたが人間の子供とも遊びたいと思い子供たちとも遊び始めた。

村人は山へ入り、ゴンとハチの住みかを荒らしていたがゴンとハチは我慢した。


鬼の門

千人隠れ岩


がよりによって村人は鬼が子供たちを誘拐した。角があり悪い奴だ。
鎌や鍬をかざして騒いだ。
ゴンは我慢できないので怒りだしたがハチが止めたから村人との喧嘩は起こらなかった。
鬼たちは山奥へ隠れてしまった。

その後神辺平野はどんどん人が増え、備後1番のにぎわいの市が立つようになった。
人はどんどん増え、山の木は切られ炭や薪になり、木はなくなった。
山奥で暮らしていたゴンとハチは犬と猿から人間たちの様子を聞いて八丈岩まで出てきた。
何、この禿山は・・・。
ハチは堪え切れずに泣きだしました。ゴンももらい泣きをしました。
空が急に暗くなり大粒の雨が降り、雷さんも起こりだし、嵐は何日も続いたのです。
神辺平野は水浸しで多くの人が逃げまどいました。
堂々川や箱田川は土石流が起こり下流の村は全滅しました。

少し遅いけれど木を切りすぎたむくいだと村人は思うようになり木を植え始めました。
ゴンとハチは村人の改心を認め助けることにし、砂留を作ることにしました。
作る場所を堂々川に決めゴンとハチが協力して1晩で今でいう6番砂留を作りました。


この砂留は現在修理中です


村人は驚きました。
鬼が自分たちを助けてくれた。
多分神様が鬼の姿に変わり砂留を作ってくださった。
ありがたい、ありがたい。と口々にお礼を言いました。
ゴンとハチは苦笑しましたがだまってまた山奥へ帰って行きました。
このことから村人はお礼だといって秋の収穫が終わると祭りを開きました。
創作民話八丈岩の鬼伝説第2部を終わります。

この民話は神辺商工会青年部の方々が19年前につくられた内容を
若干変更して物語にしました。くわしくは前記ホームページを見てください。
ただいま第3部は自然流で原稿を温めています。