自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

ホタルの総括

2013-07-10 10:47:55 | Weblog
9日環境の話の講演が終わり、
7月14日定例会でヒガンバナの白花、橙色花の植栽は残るが当面のホタル関係行事は完了した
少し時間が出来たので今年の堂々川ホタルの総括をしたい

今年のホタル飛翔総数535匹(昨年975匹)が定点観測確認数である
他の地域を見ると今年はほとんどのところで昨年の1.5倍から2倍飛んだということだが
我が地は多くの皆さんの協力にもかかわらず昨年の半数である
考えられる要因は数あるが事務局は下記が大きな内容と把握し来年に引き継ぎたい
要因1
砂留が壊れ修復工事をした
その際使われたコンクリートの悪液が幼虫に影響した。また砂が大量に流れ出した
それも昨年は多く飛翔した場所
4番砂留の工事(昨年の飛翔数167→43匹)
この砂留の下はホタルが卵を産む場所でもあった


壊れた砂留の工事


6番砂留の工事(96→25匹)



要因2
鳶ケ迫谷の橋の側溝が壊れて貴重な生き物が住む場所は埋もれた。
その中にはホタルも入る。(61→43匹)


工事のミス見たい?

砂と埋もれたごみが川へ流出

砂で埋もれる


このことは昨年から県、市へ文書でお願いしている。
ある部署の担当から会より直接の要望では工事はやりにくい、
土木執行委員を通して申請してほしいといわれ委員担当までお願いに行き
委員の要請で依頼文まで書いた記憶がある。
アーそれなのにそれなのに1年経ってもそのままとは!それでホタルが少ないのは情けない
それぞれに事情があるのだろうから追求することはやめている
この弱さが我が会の良いとこれでもあり悪いところでもある

要因3
これ以外に最下流新迫山橋下は水が無くなり幼虫全滅(146→2匹)
流域では福田池脇の川(22→3匹)
の様なデータで減っている

要因4
もう一つ調査にも問題がある
我が調査員、強心臓のようでも夜の川、長い奴が出れば調査活動は少しひるむ


シマヘビー無毒

ヒバカリー無毒


怖い怖いと思えばゴミもお化けに見える


調査の回数が減っていたようだ


悪い要因だけ述べてきたが
堂々川のホタルが今年も数多く飛んだという口コミが市内に飛びかった


5番砂留のすぐ上流だけは昨年の3倍近い


3番砂留の川原は


無残な数


有難かった5番砂留の川原
増えた要因は1昨年、この少し上流にビオトープを作った
6番砂留の修理にかかるまでに時間がかかり大量の砂が流れたので
このビオトープは埋まってしまった
ホタルは強い虫、幼虫は砂とともに流れたがすぐ下のヨシにつかまり生きついた

ちなみにこの場の飛翔数を福山一の服部川と比較したら堂々川の方が勝っていた
ただライバルは五ヶ所も六ヶ所もこのような場があるからとても比較にはならないが
一つだけでも勝ればそこはPRする人たちの力
堂々川の知名度は落ちずに済んだのであります