気がつけば小正月(15日)の行事だった
もう何十年も行なったことがない
今年こそはやってみようと思っていたがやはり忘れていた
生木責め(なりきぜめ)
夕方 折敷に盛った炊きたてのご飯と ナタをもって
裏の柿ノ木の下に立つ
ナタで生の柿木を切りつけ 向の山に届く位の大声で
「生(な)るか生らんか生らにゃあ叩っ切って うっちゃり申す うちゃり申す」と唱えながら柿木を傷をつける
ご飯を持った子供が「生り申す 生り申す」と唱えてその傷跡にご飯を供える
子供のときの記憶だが言葉だけは忘れていない
写真は真似事でやってみたヤラセ写真 ひとりで声を出すのは恥ずかしいので黙ってやった
隣の70歳のT朗さんに聞くと「ご飯はすくなくして 余ったご飯を食べるのが楽しみだった」と話してくれた当時はお米のご飯は物日しか炊かなかったのでそれだけでも楽しめたようだ それに柿木は傷をつけたほうが木の為になるらしい 生活の知恵だった 来年は忘れずにやってみよう
去年の地方紙に「成木責め」と載っていたが「生」が正しい気がして問い合わせたら「地元で そういった」とのことだった ジャンジャン