ショット

見えないものを見る 感じたことを写真と文章でつづる暮らしと自然のフォト日記

座敷わらし

2007-07-22 00:00:00 | 民俗

S岡県体育文化協会(体文協)事務局長のお供で岩手県につれてきてもらった
この日の日程をこなし終えた宿泊先は 金田一温泉の小高い山の上の宿だった
さほど繁栄しているようでもなく 一時期の賑わいを過ぎ 下降気味のホテルのように思えた
テラスのビヤーガーデンはちょうちんがかろうじてぶら下がっていて 看板はひっくり返っている 
台風のあとのように騒然として 何年も前から使用していない休業状態のようだった
部屋には修理に頼んだが半年以上たっても直らない 家のテレビと同じものがあった

温泉だということなので 到着と同時に風呂に入った 3人入っていた
露天風呂もあり ゆっくりとくつろいだ 地元らしき人と会話した

話を聞くと近くの「緑風荘」は何ヶ月も前からの予約で混んでいるという 
そこの宿は「座敷童子」が出ることで有名になっているのだそうだ 
何のことかわからなかったが 座敷童子は 岩手県に伝わる精霊的な存在で
夜になると布団をまたがり まくらをかえしたりするという 
これを見たものには幸運が訪れるので 緑風荘は客が多いという
近くまで来たのだからそちらに宿泊して幸福の恩恵にあずかりたかったと思った

風呂上りの夕食は1階の食堂に用意されていた 
スチール製のテーブが並び ビニールのクロスをかけてある真ん中の席に着いた
食事はすべての料理がすでに支度されていて 食器の数が多くて並んでいた
年金友の会の旅行なら好評で 皆が小躍りして喜びそうなメニューのように思った
他客は早々と食事を終えて食堂を出て行った 私たち 二人だけが真ん中に残った
料理人はすでに帰宅しているという 一人だけ残った食堂従業員も早く帰りたいのだろう 
私たちの食事が終わるのを つくり笑顔で待ち続けた ビールを追加した
しびれを切らした従業員は 朝食のお膳を並べだした 日本酒を注文した
従業員の顔が笑いながらも 引きつった  時間は20時30分だった

周りに何もない場所なので もう一度風呂に入り いつもより早い時間だったが床についた 
熟睡できないような気がしたが それでも眠ったと思う 夢をたくさん見た
どの夢も うなされるような夢だった 子どもが大勢出てきて危険箇所で遊んでいる
親がついているが注意しないので私が大声を出した夢などみた
その後 部屋の中に座敷童子が出た気がした 
見ると 座敷老人だった 局長がトイレに起きたのだ