信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

平成28年度 松本耕地地すべり対策協議会現地研修

2016年11月10日 | 私の活動報告
 10日(木)午後2時から安曇野市明科塔の原の地すべり地域の現地研修を、関係市村の地区代表者、課長、職員等と、松本地方事務所農地整備課 有賀課長さんはじめ職員の皆さん、事務局の長土連中信事業所 市川所長補佐さんはじめ職員の皆さん多数ご参加をいただき開催されました。

▽ 開会に当たり会長の私から、7月の総会で安曇野市塔の原地区の地区代表者の中村今朝盛さんから講演をいただき、その取組の内容に感心させられ、今年度管内の現地研修をしたいという意見を多くいただき開催させていただきましたので、今回の研修を参考にしていただき、他の地区でも維持管理をよろしくお願いしますなどと挨拶させていただきました。


 塔の原地区は、昭和58年9月の台風10号により、農地や民家にクラックが発生し、10世帯が避難したとのことで、昭和60年3月に14.07haが地滑り地籍の指定を受け、排水路工、横孔ボーリング工、土止工を行い、2期工事は、平成8年から10年まで横孔ボーリング工、堰堤工、法枠工を行いまして、現在は3期工事として、平成23年から横孔ボーリング工、集水井工が行われているとのことでした。
 そして本日は、安曇野市塔の原地区の監視員兼地区代表者の中村今朝盛さんと、隣組のお二人に加え、工事中の山崎建設の方々に手伝っていただき、横孔ボーリング孔の洗浄について研修をしました。。

▽ 中村今朝盛さんの主な取組内容として、横孔ボーリング孔の洗浄器具の開発、毛根カッターの開発、排水路の改良、住民による施設管理の取組、地下水位の観測等について、資料を基に説明をしていただきました。




▽ 毛根カットカッター、洗浄噴射ノズル、送入補助具等を考案したものを見せていただき、その考案の切っ掛けはバレーボールを見ていて考え付いたものや、如何に横孔の奥まで送入できるかなどを考えて試作されました。


▽ 横孔ボーリング孔の洗浄の実演を中村さん達に行っていただき、最初に横孔に詰まった毛根を取り除くために、毛根カットカッターを先に付けて、送入補助具を使いながら最長は50mまで押し込み、とても長い毛根や細かい毛根が沢山取り除かれました。






▽ 毛根を取り除いた後は、洗浄機と洗浄噴射ノズル4号を使い、横孔ボーリング孔の洗浄を行い、毛根で溜まっていた泥水が勢いよく流れ出てきました。




 当地区の地滑り防止施設の維持・管理の取組を拝聴し、横孔ボーリング孔の洗浄の実演を拝見しましたが、洗浄工具・毛根カットカッターの試作及び洗浄作業などで、我が地区を地元の皆さんが力を合わせて守っていることに改めて感銘を受けました。
 中村今朝盛さんと隣組の方々、工事中の山崎建設の方々には、参考になりました現地視察を対応していただき御礼申し上げますとともに、参加された皆さんには、大変寒い中真剣に視察研修をしていただき感謝申し上げます。

▽ 今朝は霧が立ち込めていた犀川河原からの風景です。




 今日生坂村では、保育園で身体測定、児童館で孫育て講座、食改伝達講習、「女・人輝きくらぶ」醤油づくりワークショップ、戸籍住民基本台帳事務協議会中信ブロック中央研修会、村建築工事入札等が行われました。