信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

区長会視察研修二日目&山清路の風景

2021年10月29日 | 生坂村の取組

 29日(金)は晴れて穏やかな空が広がり、朝晩は寒くても、昼間は過ごしやすい体感となりました。

 区長会視察研修二日目は、宿泊先を午前8時に出発して、高山村の雷滝(かみなりだき)と八滝(やたき)を見に行きました。

 

 雷滝は、落差約30mもある大滝で、豪快な音を立てて流れ落ちる風景は迫力満点であり、しかも紅葉の季節で自然が作り出す美しい姿が見られ、みんなで記念撮影をしました。

 

 また雷滝は「裏見の滝」とも呼ばれていて、滝口の真下の岩壁がちょうど屋根の庇のようにえぐれており、滝の裏側を通れる遊歩道になっていて、頭上からは水滴が落ちてきたり、滝のしぶきを感じながら雷滝の裏から眺めることもできました。

 

 八滝は落差が約180mあり、八つの滝壺を持っていて優雅さを醸し出している美しい滝で、今は、紅葉に彩られた松川渓谷と紅葉に包みこまれた八滝の美しい姿を展望台から一望できました。

 

 

 次ぎに、信州の伝統野菜「ぼたんこしょう」に関する取組を研修するために、中野市役所に伺いました。

 冒頭には、湯本中野市長さんが大変お忙しい中、果樹の農業生産が県下一番で、シャインマスカット、ナガノパープル、クイーンルージュの三姉妹やりんご三兄弟が順調に生産され、エノキダケは全国1位など農業が盛んであること、久石譲さん、ベイスターズの牧選手が中野市出身であること、ぼたんこしょうはセブンイレブンとコラボしておやきの中に入れて好評だったことなどの中野市の紹介をされるなどの歓迎のことばを頂戴しました。

 

 

 私からは、湯本市長さんはじめ関係の皆さんの視察対応に感謝を申し上げ、生坂村は人口規模で県下77市町村の中で下から10番目の小さな村で、平成の合併はせずに自立の道を歩み、基幹産業は農業であり、当村は規模が小さいですが、ぶどう三姉妹を今後更に伸ばしていきたいこと、行政区は10区あり、先祖から受け継いできた田畑は、少子高齢化・人口減少で遊休化が心配ですので、伝統野菜を継承している取組を研修させていただき、区長さん方が各区の活性化などに参考になればと考えていますなどと御礼の挨拶をさせていただきました。

 

 

 研修は、中野市 経済部 農業振興課の担当の方から、中野市の概要として、第1次産業の就業者が23.7%と多いこと、農業産出額は果実が74%も占めていて、県下で一番の農業産出額であること、リンゴ・ブドウ・モモなどの果実は生産が盛んであり、エノキダケ・しゃくやくは全国1であること、中野市の農産物や加工品の知名度向上やブランド化のために、中野市公認バーチャルYouTuber「信州なかの」でTwitter、YouTube、Facebook、Instagramで毎日農産物や観光などを発信していることなどを説明していただきました。

 

 

 次ぎに、ぼたんこしょう保存会・ぼたんこしょうファーム有限責任事業組合の大内会長さんから、牡丹の花のように見えることから「ぼたんこしょう」と呼ばれたこと、適度な辛さと甘みがあり、ビタミンA・ビタミンC・ポリフェノールが豊富に含まれていること、「ぼたんこしょう栽培を考える会」で取組が始まり「信州の伝統野菜」に認定され、「斑尾ぼたんこしょう保存会」が設立されたこと、当保存会は、15名から始まり現在は24名になり、栽培技術講習会、料理講習会、レシピ・チラシ・お店ガイドの作成、企業との連携による加工食品の開発、ぼたんこしょうまつりの開催、各種料理コンクールに挑戦するなどを行っていることなどを説明していただきました。

 

 また、ぼたんこしょうファーム有限責任事業組合を設立して、6次産業化への取組と責任ある生産販売体制を構築して、6次産業化法人に認定されたこと、販売事業収入と青果販売と加工品の生産売買が増加していること、連作がきかないので広い畑が必要で、他の野菜類も栽培していること、セブンイレブンや高校生とコラボして商品開発をしていることなども分かりやすく教えていただきました。

 

 最後に、ぼたんこしょうの生産・販売などに関わる地域おこし協力隊の榎本さんから、昨年4月に協力隊員になり、コロナ禍でしたのでズームを使い、オンラインで料理教室をしたり、ノートのアプリなどのSNSで情報を発信したり、ポケットマルシェでのネット販売や信州つなぐラボで都会と田舎をつなぐ取組などで、生産者のストーリーも含めて、地域の魅力を発信しているなどの説明を伺いました。

 

 

 当村も多くの団体・グループが様々な活動をしていますが、会員の高齢化、栽培・加工・販売など課題はありますが、貴重な地域野菜のぼたんこしょうを継承し、中野市の特産品として振興しているなどの取組は大変勉強になりました。

 

 

 湯本市長さん、大内会長さんはじめ関係の皆さんには、何かとお忙しい中、当村区長会の視察研修にご対応くださり、親身に詳しくご説明をいただき感謝申し上げます。

 

 次ぎに、道の駅ふるさと豊田に行き、昼食を食べた後視察をしました。

 農産物直売所には、地元産野菜、りんご、ぶどう、きのこ、お菓子など北信州の四季の豊かな恵みを採れたての状態で店頭販売していました。

 

 その中には、ぼたんこしょうファーム有限責任事業組合が出荷している「ぼたんこしょう」もたくさん販売されていました。

 

 特産物販売コーナーでは、山菜加工品、搾りたてジュース、季節の漬物、地元菓子舗の手作り菓子、地元職人による手作り工芸品など、とよた自慢の各種名品を販売していました。

 

 やはりその中には、ぼたんこしょうファーム有限責任事業組合の各種加工品も店頭に並んでいました。

 

 午後は、小布施の散策をしながら、酒蔵・松葉屋本店に寄りました。創業は江戸時代という老舗で、蔵は築200年の歴史があるとのことです。

 

 

 「中町小径」から進むとレンガ造りの煙突があり、こんな至近距離で煙突を見ることができるのは面白いと感じました。

 

 店内に入ると、松葉屋本店の銘柄「北信流」「本吉乃川」の酒瓶があり、純米大吟醸、純米吟醸、生酒などがありました。

 

 酒米を蒸す和釜、熟成タンク、仕込みタンクなどを見せていただき、日本酒の醸造方法、日本酒の特徴、江戸時代からの酒蔵・松葉屋本店の歴史などを説明していただきました。

 

 

 最後は、味の特徴を説明してもらいながら、おススメの銘柄を紹介していただき、試飲もさせていただきました。その後も少し小布施を散策して帰路につきました。

 

 

 区長会の視察研修にご対応くださいました関係の皆さんに感謝申し上げますとともに、参加された区長さん方、事務局の真島課長と坂爪係長に御礼を申し上げます。

 

▽ 毎朝出勤前恒例の写真は、区長会視察研修で一泊のため、先週末に撮影した山清路の風景です。

 

山清路の風景

 

 その他生坂村では、保育園でイングリッシュランド、小学校でALT・知能検査(1,2,4年生)、選挙事務担当者打合せ会議及び投票所準備などが行われました。