4月7日(日)は日差しが届き晴れて穏やかな天気で、昼間は春の陽気となりました。
午後2時より、明科消防署青柳署長のご臨席を賜り、厳粛に生坂村消防団 令和6年度辞令交付式が挙行されました。
今年度はコロナ禍前に戻し、本部と各分団は班長以上、新入団員、ラッパ吹奏もお願いして開催しました。
最初に消防主任が人事異動で変わりましたので、田中消防主任を紹介しました。
▽ 吉川本部長の開会のことばで始まりました。
▽ 藤澤副団長が中山団長から辞令交付を受けているところです。
▽ 新入団員が揃って敬礼をしてから、中山団長から一人ずつ辞令交付を受けているところです。
▽ 新入団員を代表して、本部の木村団員が力強く「宣誓」をしているところです。
今年度は本部及び各分団では、正副団長、新入団員などそれぞれに新体制の基、益々のご活動をお願いする次第です。
新年度のスタートに当たり、引き続き生坂村の安全・安心な生活を守っていただくために、生坂村消防団のさらなる団結により出動団員数の増員と消防行政に対するご支援、ご協力をお願いいたします。
▽ 中山団長からは、令和6年度生坂村消防団の辞令交付が無事終了し、新年度の活動が開始されることに心より御礼を申し上げます。
はじめに新入団員の皆さまの入団を心より歓迎いたします。また、団員各位には日頃より、お仕事・ご家庭を持ちながら昼夜を問わず消防団活動にご尽力をいただき、その地域を愛し、大切に想う精神に心から敬意を表し感謝申し上げます。
加えて、今年度から私が団長となり、藤澤副団長を迎え、新たな体制として、安心・安全な地域となるよう取り組んでいきますことに、ご支援・ご協力をお願いいたします。
わたくしたち消防団員は非常勤の特別職、地方公務員として地域住民の生命・身体・財産の安全を守るとともに、水・火災、又は地震等の災害を防除し、これらの災害による被害を軽減するという崇高な使命を任務としています。
さて、昨年の消防団活動を振り返りますと、令和2年から続いた新型コロナウイルス感染症の影響も第5類に移行したことで、各種訓練や行事・式典など、少しずつではありますが、再開し活動できる環境となってまいりました。
しかしながら、災害は、そのような事情とは関係なく、4月9日に発生した草尾地区での建物火災においては、午後8時前の通報から、翌朝6時の鎮火まで、10時間に及ぶ消火活動に従事し、明科消防署を中心とした常備消防との連携によって、長距離中継送水を行い、山間部における林野火災等の延焼を防ぎ、被害を最小限に治めることができました。
また、本村は中山間地域に位置しており、一級河川の犀川が村を南北に貫流しているため、大雨が降った際には、土砂崩れや河川増水等の水害にも備える必要があります。
このように、我々消防団の果たす役割は地域防災力の中核としてその活動の重要度は計り知れないものとなっております。
しかしながら、社会環境や価値観の変化とともに、消防団を取り巻く環境は一層厳しくなっており、若年層の団員の減少、在籍団員の高齢化等様々な課題を解決しなければなりません。
こうした中、村理事者並びに村議会の皆様方には、消防団活動に格別のご理解をいただき、機能別分団の創設や水利台帳システム、消防機器等の整備が着実に進められ、団員の安全確保と住民が安心して生活できる環境の構築が図られていること、村内各事業所で使用できる消防団員応援商品券の交付、団員報酬の個人支給の実施など、適切な処遇改善に努めていただいていることに、深甚なる敬意と感謝を申し上げます。
終わりに、幾多の先人が築いてこられた生坂村の歴史の元に、地域住民の皆さんの安心・安全の負託に応えるべく、地域防災力の強化・向上と、団員同士の信頼・団結力を築いていき、何より家庭を支え社会で活躍し、生坂村を担う 皆さんこそが何者にも代え難い存在であることを意識され、有事出動の際には安全を最優先として、心身ともに健康で、誇りを持って活躍される事をお願いしますなどの挨拶をしました。
▽ 私からは、前年度当村では、昨年4月に草尾長谷久保地区において大きな建物火災が発生してしまいましたが、生坂村消防団と松本広域消防局との連携による中継送水やジェットシューターを背負っての消火など、10時間以上におよぶ消火活動を行っていただき、林野への延焼を免れ、山林火災を防いでいただきましたことに感謝を申し上げる次第でございます。
そして、行政としましては、団員各位の活動に応えるために、消防団員の団員報酬と出動報酬の拡充による処遇改善と消防団員応援商品券の交付等を行い、村民の生命と財産を守るための基盤づくりを進めておりますが、消防団員の確保と高齢化等の現状を踏まえ、更に消防団本部と課題解決に向けて検討協議を進めたいと考えております。
また、脱炭素先行地域づくり事業により、平時については環境に優しい再生可能エネルギーで発電した電力を活用し、有事の際には太陽光発電設備と蓄電池の整備により、問題なく電力を利用することができるレジリエンス強化により、災害に強い村づくりに結び付けたいと考えております。
どうか皆さん「自らの地域は自らで守る」という郷土愛護の精神に基づき、防火啓発活動、各種技術訓練や救命講習会など多くの消防活動にご尽力いただきますようお願いする次第でございます。
また、火災・災害をはじめ様々な有事の際に出動をしていただくことになりますが、人命が第一でありますので、細心の注意を払って、的確・迅速に活動をしていただきますよう重ねてお願いいたします。
結びに、生坂村消防団員各位に於かれましては、健康に留意され、生坂村の地域防災力の中核として、村民の皆さんから信頼される団員となり、引き続き安全で安心して住み続けられる生坂村を守るためにご尽力いただきますことをお願いしますなどの訓示を申し上げました。
▽ 明科消防署青柳署長からは、本年は新たに中山団長に指揮を執っていただき、また新入団員を迎え、この生坂村消防団の活躍に期待するところでございます。
昨年4月には、草尾地区において建物火災が発生した際には、地元消防団の連携した懸命な活動により、山林に延焼することなく収束したことに対し、誠に感謝申し上げます。
本年元日には、能登半島付近を震源としたM7.6最大震度7の能登半島地震の発生により多くの住民、建物が被害を受けました。この地域においては糸魚川静岡構造線による大地震などが予測されており、いつ何時このような災害に見舞われるかが懸念されます。また近年は、地域温暖化の影響による異常気象などにより、今まで経験のしたことのない様な災害が発生しています。
この3月から5月にかけては空気が乾燥し、強風が吹く気象条件により畔焼き等が原因となる火災が多数発生します。加えて、山では枯葉や枯草が多くなっていることや、山菜採りなどの入山者による山火事発生の危険性が高い時期となります。
林野庁では3月1日から5月31日まで全国山火事予防運動を実施しており、私たちも危機意識を持たなければならないと認識しているところです。
この様な自然災害から住民の安心安全の暮らしを守るため、地元消防団の期待は大きいものとなっております。
新型コロナウイルスについては、昨年感染症の取り扱いを5類に変更され、日常へと変換してきています。ここ数年大勢で参加する訓練の自粛などがされておりましたが、徐々に訓練が再開されてきました。引き続き災害に備える取り組みをしていただきたいと思います。
終わりに、伝統ある生坂村消防団のご健勝と益々のご活躍をご祈念申し上げますなどの挨拶を頂戴しました。
▽ 藤澤副団長の閉式のことばで終了し、早速新入団員にはスライドで消防団の組織、活動などについて勉強していただきました。本日はご参加いただきありがとうございました。
高津屋森林公園周辺からの風景
△▽ 毎朝恒例の撮影は、高津屋森林公園に上がり、ようやく梅が満開になっていた周辺からの風景を撮影しました。