5月18日(土) 午後1時15分から、B&G海洋センター会議室において、今年度の地域未来塾の開講式が開催されました。
地域未来塾の趣旨は、「未来を担う子ども達を育む体制づくりを目指し、地域と学校が連携・協働して、学習を希望する中学生に対して、地域住民等の協力を得て学習支援を行う。」となっています。
この取組は、平成29年度から行っていまして、今年度も指導科目が5教科で対象者も中学校生徒全員としてスタートしました。
上條教育長の開会のことばで始まり、私からは、藤井先生と信州大学の学生さん達が遠路生坂村までお越しいただき、今年度は少ないですが6名の生坂中学校の生徒たちがお世話になります。小さな中学校、小さな村ですが、自然は豊かでして、土曜日を小さな旅行気分で生坂村に来ていただき、可愛い弟、妹たちに勉強を教えるという感じで学生さん達に考えていただければと思います。
中学校の生徒たちは、それぞれ得意な教科、苦手な教科があり、得意な教科は伸ばしていただき、苦手な教科は克服していただける様なヒントを与えていただけたらと思います。
学生さん達に色々と勉強はもちろんですが、これからの受験を迎えるにあたっての心得や勉強を楽しくすることなどを教えていただき、段々と成績が上がってくれば良いと思います。本当はノンビリしたい土曜日ですが、その時間の地域未来塾に来ていただいているのですから、それぞれ目標を持って1年間頑張ってくださいなどと挨拶をさせていただきました。
信州大学 教職支援センターの藤井先生からは、今年度も地域連携プロジェクトへの参加を呼びかけたところ、信大生全体では百数十名の応募があり、その中で地域未来塾には、9名の皆さんに協力頂けることになりました。
今年度はすべて1年生ということで、3月までと環境がガラッと変わり知らないことも多く、不安なこともあるかもしれませんけれど、こういったプロジェクトに参加しようという心意気があれば大丈夫です。学業に支障のない範囲で無理なく関わって頂いて、子ども達の学習支援の充実に向けて支援をして頂きたいと思います。
生徒の皆さん、この未来塾は生徒各々で科目を選ぶなど、自分自身で学習を進めていくことなどもあると聞きました。これからの時代は与えられたものをただ受ける、受け身だけではなく、自ら求めて学ぶ姿勢が大事です。ですが一人だけで自ら学ぶことはなかなか難しいものです。こういった大切な場が提供されていますので、大いに活用して、力を高めていって欲しいと思いますなどと挨拶をされました。
高野公民館長からは、藤井先生はじめ学生さん達、関係各位に御礼を申し上げ、大学生の皆さんにとって、新しい弟や妹だと思って接して頂ければ幸いです。
さて、地域未来塾事業は、生坂中学校生徒への学習支援講座として、平成29年度より始まり、今年で8年目を迎え、年々対象学年、支援科目を増やし、令和元年度より全学年、5科目での対応にて実施しております。今年度は本日より来年の3月1日まで全30回を予定しております。
生徒の皆さんは普段の授業の予習、復習や家庭学習で分からなかった問題など積極的に講師の大学生に聞いてみてください。また、普段はなかなか関わることのできない大学生の皆さんに、色々な話を聞いて楽しく参加してください。皆さんにとって、大学生は新しいお兄さんやお姉さんだと思って甘えても良いと思いますなどと挨拶をされました。
挨拶後に大学生から、学部、出身地、教えられる教科、自分が「少数者」や「少数派」のマイノリティだと思うことの自己紹介をして頂きました。
中学の生徒たちは、学年と頑張りたい教科、マイノリティのことを話してもらい、笑いや拍手が起きて、場が和やかになりました。
その後みんなで記念撮影をして、開講式が終了し、私は次の予定に向かいましたが、早速授業が開始され、学生さん達は優しい先輩のように接して、生徒たちに勉強などを教えたことと思います。
本事業の実施主体は生坂村とし、信州大学と連携・協働のもと事業を行うものです。
事業内容は、生坂中学校に在籍する中学生への学習支援で、指導科目は、国語・英語・数学・理科・社会となっていて、今年度参加の中学生は、1年生1名、2年生2名、3年生3名の計6名ですが、途中からでも参加してもらいたいと思います。
学習支援員及び教育サポーターついては、実情(活動の内容や実施日数、対象とする中学生の数等)に応じて、真に必要な人数を配置することとし、今年度は信州大学の学部生が9名登録されています。