信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

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令和元年度 (一社)全国治水砂防協会北陸信越地区支部長・参与会議

2019年11月11日 | 私の活動報告
 11日(月)は天気が下り坂で段々と雨が降り出しました。昼間は過ごしやすい体感でも、朝晩は冷えた一日でした。

 午後3時から富山県南砺市五箇山荘で開催され、(一社)全国治水砂防協会長野県支部の支部長として参加しました。当地区は富山県・石川県・福井県・新潟県と長野県から構成されており、各県の支部長さんか代理の方、参与として各県の砂防課長さんが参加して行われました。
 最初に今年度当番県の富山県南砺市長 田中幹夫支部長さんの挨拶から始まり、来賓として国土交通省水管理・国土保全局 砂防部保全課長 山口真司さんと全国治水砂防協会 副会長 岡本正男さんに、それぞれの立場からご挨拶を頂戴しました。





▽ 自己紹介の後、国土交通省からの提供情報として、「砂防行政に関する最近の話題」と題して、山口保全課長さんからご講演をいただきました。





 台風19号災害で長野県でも実施した災害関連緊急事業の早期着手、新規事業の天竜川中流地区直轄地すべり対策事業などの令和元年度当初予算概要、砂防関係直轄通常事業費と災害関係事業費の推移、事業間連携等の個別補助事業の創設、令和2年度 水管理・国土保全局関係予算の概算要求概要、事前防災対策の加速化等の重点政策、地方整備局・北海道開発局の定員減少の推移、特に緊急に実施すべきソフト・ハード対策について、集中的に実施する、防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策、一つの台風で過去最多を記録した、台風第19号の土砂災害の発生状況や特徴、台風第19号災害等によるTEC-FORCEの派遣状況及び災害関連緊急事業の実施状況、着実な砂防堰堤の整備により土砂・洪水氾濫を防止した事例、大雨に関する砂防事業の効果、土砂災害ハザードマップの公表状況、実効性のある避難を確保するために取り組むべき6つの施策、土砂災害防止法に基づく今後の取組、土砂災害警戒区域内の住民への確実な情報伝達などについて分かりやすく簡潔に説明していただきました。




▽ 次に岡本副会長さんから「土砂災害対策と課題」と題して情報提供をしていただきました。



 先週台湾に防災部門で行き、台湾は日本の多くの貢献によって発展したこと、インフラが国の発展のために大事であったこと、そのために日本が色んなことを教えたこと、砂防や人命に密着した物が大事だという話を聞いて感激したこと、また、前日の国会前で、2列目で撮った天皇陛下と雅子さんを見られて感激されたこと、天皇陛下は水に関して興味を持っておられ、水防災に詳しいこと、10月中に大野理事長さん、綿貫会長さんが赤羽国土交通大臣に直接にお会いして、「令和元年台風19号による広域的な大規模土砂災害を踏まえた緊急提言」を渡され、特に4番目の土砂災害対策の専門職の確保・増員が大事であること、流域の保全、令和3年以降も事前防災対策を推進するために必要な予算を確保すること、令和の時代になることが分かっていた訳ではないが、砂防会館に「柃(ヒサカキ)」「ハマヒサカキ」「サカキ」が植わっていること、信楽のスカーレットと砂防として、山を緑にしていくことが砂防本来の仕事であること、突発的に発生する激甚な災害への行政主導のハード対策・ソフト対策は限界であること、砂防法、地すべり等防止法、急傾斜地法、土砂災害防止法の土砂災害防止4法は改正する余地が無く、後は上手く実行することなど多岐にわたり分かりやすく情報提供していただきました。




 各県の提出議題として「住民避難を円滑に進めるための取り組みについて」「土砂災害特別警戒区域における住宅・建築物安全ストック形成事業」「住民の要配慮者の逃げ遅れゼロを目指して」「砂防関係事業における国の採択基準に該当しない地区の対応について」「地域の実効性のある避難の取り組みについて」を各県から議題として提出していただき、他の県が現状の取り組み等について回答していただき、さらに全員で協議をしました。


 全国治水砂防協会岡本副会長さんから、本年の災害を踏まえた、今後の砂防行政における課題と国(砂防部)、都道府県、協会に臨むことについて、各支部長に意見を求められ、私は、10月12日に襲来した台風19号の対応として、アクセスが集中して、気象庁やヤフーなどの気象情報等が見ることができなかった経験から、今後の気象情報等が把握できるシステムを構築していただきたいことなどを発言させていただきました。
今回も各県での避難勧告等の発令による避難の進め方、土砂災害警戒情報の発表による対応、ハザードマップの周知方法など、防災・減災のソフト対策は、長野県と同じように進めていると感じまして、当村での防災・減災のハード・ソフト対策の参考になる事例があり、今回も有意義な会議となりました。

▽ 朝の写真は大日向橋からの風景です。





 その他生坂村では、保育園で身体測定、中学校で授業参観日・防災週間・保小中一貫教育に関する学習会、やまなみ荘で村内無料入浴日、少年少女サッカー教室などが行われました。

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