信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

生坂農業未来創りプロジェクト会議視察研修&草尾方面の風景

2020年11月05日 | 生坂村の報告
 5日(木)はスッキリと晴れて、気持ちの良い秋晴れの一日でした。
 午前8時30分頃に生坂村を出発して、何かとお忙しい中、6名の委員さんと私と事務局3名の10名で、一日目は(有)飯綱町ふるさと振興公社と一般財団法人小布施町振興公社に伺い視察研修をさせていただきました。



 最初に農産物直売所 四季菜の隣の(有)飯綱町ふるさと振興公社に伺い、代表取締役 平塚慶吾さんから、当公社の事業内容、農業支援実績などについて分かりやすく説明をしていただきました。


 平成9年4月に設立し、資本金4,675万円(飯綱町3,750万円、(株)サンクゼール450万円、JAながの125万円、ニチアスセラテック(株)100万円、シルバーバックスプチンシバル125万円、自社保有125万円)で、水稲事業75ha、そば栽培事業65ha、果樹事業4ha、荒廃地対策事業をはじめとする農家支援事業と、果樹支援事業(助っ人)は、30人で60農家(主にりんご農家)受託面積40haを年間16,000時間ほど手伝っているとのことでした。


 沿革として、平成5年4月資本金300万円、牟礼村及び飯綱リゾート開発株式会社が出資して設立。平成9年4月定款の一部を変更し、それに伴い称号を「有限会社牟礼村ふるさと振興公社に改める。平成10年4月地場産工房よこ亭・レストラン天狗業務開始、横手直売所(四季菜)営業開始。平成16年4月飯綱高原の観光施設事業及び別荘管理受託事業を飯綱リゾート開発株式会社へ移管し、地域振興を推進する組織とする。平成20年7月飯綱町からの職員の出向が終了となる。平成22年4月飯綱町からの補助金が打ち切りとなる。平成23年4月町からの補助金が無くなり独立企業となるが、農地管理作業や助っ人クラブ事務手続き費用等を請け負う。平成25年2月そば・りんごなど「雪ねむり」シリーズの商品化を進める。その後、シャインマスカット・ナガノパープルの試験栽培開始。直売所四季菜259㎡に増築。パン工場を併設し焼きパン事業を開始。夏秋イチゴ栽培開始。直売所さんちゃん、食ごよみ 日和、いいづなマルシェ む~ちゃんが公社運営となりました。




 全体の販売の内、55~60%がリンゴの販売で、首都圏に出掛けてのイベント販売は32,000千円位で、DMでの発送販売も売上に寄与しているとのことで、自由に参画できる直売所でなければならないと言われていました。
 助っ人クラブは、日本で初めて組織され、最初は定年退職された方々が中心でしたが、高齢化とともに、今は若い奥さん方の人気があり、実力もあり頼りにされていて、リンゴ作業全般を手伝っていただき、リンゴ栽培は守られているとのことでした。
 昨年度は198,000千円でしたが、今年度は運営施設が増え、農業40,000千円、直売所250,000千円、よこ亭45,000千円、日和10,000千円、助っ人16,000千円の合計361,000千円で黒字になる見込みとのことでした。



 研修会の後は、近くのそば処 よこ亭で美味しい天ぷらそばをいただきましたが、平日なのに順番を待っている方がいるほど繁盛していました。そして、それぞれ四季菜でリンゴやシードルなどのお買い物をして次の視察先に向かいました。
 平塚社長さんには、お忙しい中我々の視察にご対応いただき、丁寧に詳しくご説明をいただき感謝申し上げます。


 午後は、小布施町の一般財団法人小布施町振興公社(小布施屋)常務理事 西澤篤さんに当振興公社の事業内容、6次産業センターの取組などについて説明していただきました。




 農業と交流と文化の町「小布施町」における6次産業の取り組みと題してお話をしていただきました。スニーカーサイズの町、オープンガーデンの花の町、栗の町等の小布施町の概要の説明後、事業内容は、小売業(直売所、花の売店)、飲食業(農村レストラン、喫茶軽食)、製造業(農産加工品の製造)、卸・流通業(青果、農産加工品の販売)、公共施設の指定管理事業などでした。


 当振興公社は、平成2年に公益財団法人として設立し、当時はフローラルガーデン(町営施設)の指定管理事業がメインでしたが、平成18年度にレストランOBUSE花屋がオープンし、平成19年度に6次産業センターの指定管理を受け、平成24年度に一般財団法人へ移行し、民間企業として自立経営が求められているとのことでした。


 経営理念は、地域の経済発展と活性化を図るため、地場産業の振興、地域資源の活用、花のまちづくり事業等を行い、もって地域振興並びに、生活文化の向上及び福祉の増進に寄与するとして、当公社の利益確保と農業の活性化につながっているとのことでした。


 6次産業センターは、1999年11月1日にオープンし、当時は利用者組合が運営を行っていて、農業は「強く」「優しく」「面白く」をモットーに、災害に強い農業で農家の自立を促し、農業の複合経営を実践する場として活用してほしいとの狙いで、1次×2次×3次=6次ですが、どれかが0になってしまうと、すべて0になるという覚悟を持って6次産業に取り組んでほしいとお願いしているとのことでした。


 小布施の栗が全国的にブランドとして認められるのは、老舗栗菓子屋の技術とセンスであり、小布施屋としても年間通して販売できる「加工品」の開発が急務であり、当施設は加工設備も古く、HACCP等新たな衛生管理基準に適応できる状況になく、自社製造での商品開発は難しいとのことでした。


 スーパーマーケットの商談を多く行い販路開拓をしていること、ブランド価値を下げないため、値下げはしないが、規格外品などの出口(販売先)も確保しておくこと、B to CよりB to Bを優先することなど営業内容もお聞きしました。
 西澤常務さんには、大変お忙しい中、当振興公社の内容などを詳細に分かりやすくご説明いただき感謝申し上げます。




 一日目の2箇所の視察研修により、道の駅いくさかの郷や(公財)生坂村農業公社の運営に参考になる内容がありましたので、引き続き委員各位と生坂農業未来創りプロジェクト会議で検討協議を進めてまいりたいと思います。


 一日目最後は高山村の八滝(やたき)と雷滝(かみなりだき)を見に行きました。八滝の落差は約180mあり、八つの滝壺を持っていて優雅さを醸し出している美しい滝で、今は、紅葉に彩られた松川渓谷と紅葉に包みこまれた八滝の美しい姿を展望台から一望できました。




 次に雷滝は、落差約30mもある大滝で、豪快な音を立てて流れ落ちる風景は迫力満点であり、しかも紅葉の季節で自然が作り出す美しい姿が見られました。




 また雷滝は「裏見の滝」とも呼ばれていて、滝口の真下の岩壁がちょうど屋根の庇のようにえぐれており、滝の裏側を通れる遊歩道になっていて、頭上からは水滴が落ちてきたり、滝のしぶきを感じながら雷滝の裏から眺めることもできました。
 紅葉の盛りには少し遅い感じでしたが、有意義な視察研修の後、雄大な滝を見ることができ、一日目が無事終了しました。




▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、朝霧が立ち込めている草尾方面と犀川の風景を撮影しました。
草尾方面の風景









 その他生坂村では、小学校で北部学年部会、なのはなでジェニーとクッキング、上土ふれあい新鮮市、少年少女サッカー教室・松本山雅FC講座などが行われました。

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