5月14日(火)午前9時からは臨時議会前の全員協議会をお願いし、提出議案の説明をさせていただきました。
太田議長と私の挨拶で始まり、3月定例議会でお認めをいただいた当初予算の事業で、5,000万円以上の入札結果でしたので、その建設工事の請負契約の締結について、議会の議決を求める議案の説明をさせていただきました。
3月定例会の総務建経常任委員会で説明しておりましたが、図面等の提出を求められましたので、急遽その対応をし、木質バイオマスボイラーの性能ややまなみ荘への設置場所などを説明させていただき、ご理解をいただきました。
CO2排出削減のために、現状の化石燃料のボイラーから、当村の約7割を占める広葉樹、松食い虫枯損木、ぶどうの剪定枝などの木質チップを燃料にするボイラーであり、森林整備にも結び付けていきたいと検討しているところです。
午前9時50分からは、令和6年第1回生坂村議会臨時会が開催されました。私から下記の内容の挨拶と議案の説明をさせていただきました。
令和6年第1回生坂村議会臨時会の開会の挨拶
それでは、令和6年第1回生坂村議会臨時会の開会に当たり、ご挨拶を申し上げます。
ゴールデンウィークが終わり、田植えなど農作業に忙しい時期となり、日中は初夏の訪れを感じる今日この頃でございます。
議員各位に於かれましては、公私ともにご繁忙の折、全員のご参集をいただき誠にありがとうございます。平素は、村政運営に対しましてご指導、ご鞭撻を賜っていますことに感謝を申し上げる次第でございます。
さて、今年度当初予算でお認めいただきました、環境省の脱炭素先行地域事業交付金により、CO2排出削減につながる「脱炭素先行地域づくり事業」の各種事業は、4月から着実に遂行しているところでございます。
先月25日の全戸配布でお配りした龍と子では、今年度の省エネ機器や木質バイオマスストーブの対象機器などの補助内容、導入補助フロー、指定業者などをお知らせし、現在は3件の申請と数件の問い合わせがある状況でございます。
木質バイオマス利活用に向けた森林調査関係では、現地調査結果と推察、森林整備を具体的に進める方策、事業者に委託しての森林施業などについて報告を受けており、前回のゼロカーボン推進プロジェクト会議では、今年度の森林施業計画(案)として、実施計画の内容などについて説明を受け協議をしたところでございます。
森林整備につなげるための木質バイオマス利活用では、今年度、やまなみ荘への木質チップボイラーの設置や公共施設への木質バイオマスストーブの導入と、村民の皆さんには木質バイオマスストーブの購入補助などを行ってまいります。
今後もゼロカーボン推進プロジェクト会議において、脱炭素先行地域づくり事業と国・県の補助事業の活用を考慮して、森林や里山整備を具体的に進めるための方策を検討してまいりたいと考える次第でございます。
先週8日には「脱炭素事業に係る外部評価委員会」を開催いたしました。
令和5年度の事業進捗状況報告として、生坂村脱炭素先行地域づくり事業の事業実施期間、事業目的、事業対象地域、事業の実施体制、全体事業の概要について説明をさせていただきました。
続いて、脱炭素先行地域 進捗状況報告票により、総論として、令和5年度の計画の変更箇所、今後の計画の変更の可能性、今後の展開について、選定時の評価委員からの講評について説明し、次に対象年度の事業の主なエリア図と進捗状況、民生部門の電力消費に伴うCO2排出削減ゼロの実現についての取り組み内容などの説明を行いました。
委員各位からは、「令和5年度の事業への取組は順調にきていると感じているので、今後の取組についても、しっかり進めて欲しい」、「県内で生坂村の様に説明会を数多く行っている自治体はないと感じている。今後もこのように進めていき、自給自足ができる村を目指して欲しい」など、多くのご意見・ご提言を頂戴いたしました。
先月下旬には、観光庁に申請していました「第2のふるさとづくりプロジェクト」の採択内示がありました。この事業は、全国で応募55団体のうち12団体の一つに選ばれ、今年度の夏から初の体験学習ツアーなどを実施してまいります。
当村が申請しました『「自然再生で村おこし」共に学び育てる生坂村リジェネラティブツーリズム』の内容につきましては、生坂村全域でリジェネラティブツーリズムを行うために、松本山雅FC等と連携し、「生物多様性、ネイチャーポジティブ」をテーマに、来訪者と村民で、村の環境調査からビジョン設計までを、年間を通じたプログラムで実施してまいります。
既に、脱炭素先行地域としての視察の申し込みがあるなど、自然体験型の新たな観光スタイルの確立が求められる中、本実証を通してリジェネラティブツーリズムを新たな交流ロジックとして事業化をし、令和7年度より自然再興などに意識を持つ大企業への支援要請や企業版ふるさと納税の誘致を行い、自走的かつ循環的なアライアンス関係の構築を目指し、持続可能な環境づくりに取り組みたいと考えているところでございます。
村民の皆さんのご意見、ご要望は、新規のもの、継続のものなど、様々な内容が多く、課題は尽きないところでありまして、その課題解決やより良い方向性を見い出すために、議員各位にも引き続きご指導、ご支援をお願いする次第でございます。
それでは、今議会臨時会に提出させていただきました議案は、事件案1件でございます。
議案第29号 建設工事請負契約の締結について
この議案は、令和6年度生坂村脱炭素先行地域事業ボイラー・チップ庫新設工事に係る請負契約を締結したいので、地方自治法第96条第1項第5号及び、生坂村議会の議決に付すべき契約及び、財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。
以上の議案でございます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げ議案の説明とさせていただきます。
審議の結果、賛成多数で採択していただきました。
続いて、追加議案として、3月14日に提出された決議書に名前を記した6名の議員に対し、島議員から処分要求があった事案について、一人ずつ審議がされました。
下記が懲罰特別委員会委員長の山本吉人議員から報告の概要です。
5月1日に行われた懲罰特別委員会について報告いたします。3月14日に提出された決議書に名前を記した6名の議員に対し島議員から処分要求があった事案であります。
当委員会に付託されました。○番 ○○ ○○ 議員に対する処分要求について松本市の大手門法律事務所 吉澤裕美弁護士の意見も踏まえ慎重審議した結果、○番 ○○ ○○ 議員に対する採決は、「処分すべきではない」全員賛成 可とすることに決定いたしました。
以上で懲罰特別委員会委員長報告を終わります。
以上の報告の「処分すべきではない」という決定に対して、島議員が6名全員へ反対討論をし、他の議員が賛成討論をして、賛成多数で6名全員が「処分すべきではない」ことに決まりました。
最後に私から令和6年第1回生坂村議会臨時会の閉会の挨拶をさせていただきました。
それでは、令和6年第1回生坂村議会臨時会の閉会にあたり、御礼のご挨拶を申し上げます。
本日は、提出しました議案を慎重にご審議をいただきまして、原案のとおりご採択いただき、誠にありがとうございました。
さて、今年度の県の「地域発 元気づくり支援金」を有効活用して、村民の皆さんが協働により行う各種事業は、村名申請の3件と団体申請の2件につきまして、昨日13日に内定の公表がありました。
お陰様で5事業すべてが採択されましたので、その関係事業を補正予算に計上させていただき、今年度も6月定例議会に提出させていただきますのでよろしくお願いいたします。
また、絆づくり支援金に付きましては、6月28日までの申請となっており、今のところ地区担当職員や担当部署に相談されている事業が数件ありますので、議員各位も村民の皆さんからご相談をいただいていると思いますから、ご対応の程よろしくお願いいたします。
今年度も「元気づくり支援金」と「絆づくり支援金」を活用して、村民の皆さんが、元気に力を合わせて、協働による活動を行っていただき、村内外に素晴らしい発信をしていただきます様お願いする次第でございます。
そして、今年度の村政懇談会は、第3回の脱炭素事業に関する村民説明会を兼ねまして、6月下旬から10区に出向き実施するとともに、子育て世帯を対象に、託児所を設けて土曜日の午後に実施したいと考えております。
生坂村は、人口減少・少子高齢化が重要な課題でありますが、山紫水明の豊かな自然、先人が築き上げてきた伝統文化を守り、持続可能な村にするために、村民の皆さんで力を合わせて、守り育てていかなければと考えておりますので、議員各位にはご健勝にて、引き続きご指導、ご鞭撻を賜ります様お願い申し上げ、閉会に当たりましての御礼の挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。