二十四節気より細かい七十二侯。
「小満」の七十二候・・・
初候は「 蚕起食桑 (蚕が桑を盛んに食べ始める)」です。
「自然界ではこういう時期ですよ」という表現なのでとてもわかりやすいですね!
今のほとんどの人は蚕を目にする機会がないのでピンと来ないかもしれませんが、
昔の人はこれで「そろそろそんな時期かぁ」と感じられたのだと思います。
蚕といえば、シルク!
蘇州の盛澤鎮には、蚕の神を祭った廟もあるそうです。
(人民中国さまより)
少なくとも4700年前、太湖流域の人々は、すでに蚕を飼い、生糸を取って絹を織っていた。春秋戦国時代(紀元前770~同221年)には、この地域の養蚕業は十分発達し、主要な産業となった。
長い歴史がありますね・・・。
義母は群馬の出身ですが、蚕を育てて生計を立てている家で育ち、
その苦労話をよくします。
蚕のことを「お蚕さま」と呼ぶのだと言っています。
私も子供の頃に蚕を育てている場所を見たことがあります。
お蚕さま、お蚕さんと呼んでいたのも聞いています。
とても慎重に大切に扱っていた様子は知っています。
そうやって、自然界からの恵みを受け取る・・・
そのことに感謝の気持ちを持てるようにしたいですよね。