4月の食の記憶を辿る旅も、4月7日(土)の「くるみ食堂」でおしまい。
ありゃりゃ、ちょうど1ヶ月も経ってしまってる。関係者各位の皆々様、今ごろ本当にすみません。
たくさんの方にお世話になりました。有難うございました。
正直に言うと、4月はいろいろなところでごはんを作らせてもらったけど、一番思い入れを持って挑み準備をしたのは、この「くるみ食堂」。
他のとこに食べにいらしてくださった皆様、こんなこと言っちゃってすみません(^^;)。
けっして他は手抜きしていたという訳ではありません。いつでもどこでも100%の気持ちで全力投球の私です。(だから、時々酸素不足になります。)
でも、今振り返るとそう思うんです。いっぱい書きたいことがあったのに最後にしたのは、思いがありすぎてまた書けなかったいつものパターン。ただことがらを振り返ることをしたくなかったのです。
今いざ書こうとすると何にも出てこないような気がして、ディスプレイを眺めたまま止まってしまっていました。時間が経ってしまったこともあるけれど、きっと完全燃焼したんじゃないかなと思います。
食べ物は生きもの、だけど、料理も作って出した時点で自分の中では完結してしまう、作り手にとって賞味期限のあるものなのかもしれません。
でも、そんなことを言ってたら、いつまでも区切りがつけられない私なので、いらしてくださった方々がブログやFacebookにアップしてくださってたのをもらった中でいくつかご紹介します。
甲斐さんのお皿に。
八ヶ岳の作家さん。有吉さんの。下のもです。
器によって、お料理の表情も違って見えるような気がします。盛り方も少しずつ変えてみました。
配膳していた奥で撮った中で、まあまあうまく撮れたものも。
おまけの甘味はこんな感じ。ひと口ずつ。岩手の山形村の山栗の甘く煮たのも好評でよかった!!
あらためて見ると、お料理も甘味もなかなか美味しそうだなあ(^^)v
ひとつひとつ大皿も小鉢もぐい呑みみたいなやつも全部ちがう器。ひとつとして同じものはないものに盛りつけていくのは今振り返っても楽しい作業でした。
きっと、いらしてくださった方々も目でも楽しんでいただけたと思います。
こんな感じで、3回のお席はいずれもみなさんゆったりと食事を楽しんでいただけたようでよかったです。
でも、私がこの日のことを大切に書きたいと思ったのはそれだけではなくて、かかわってくださった方たちの深い思いの上に成り立った一日だったからです。
和佳さんと寺口さん、おふたりはたった一日のためにたくさんの準備をしてくださいました。
和佳さんのおしながき。一枚一枚手書きで、こんなふうに麻紐で結わえてありました。
夕の席の。
画像が切れちゃってて残念。
展示台だったところに布を敷いて、和佳さんが椿を持参して飾ってくれて、素敵な食堂になりました。
和佳さんがラベルを描かれた日本酒 黒松仙醸の「こんな夜に」の写真と私の佃煮たち。うーん、ひと口お相伴に預かりたかった!!
そして、落ち着いて召し上がっていただけるようにと展示とくるみ食堂を仕切るしつらえを考えてくださったおふたり。そこに伊藤屋製の「ごはんやひとみ」をぶら下げてもらいました。
この他に、この作品展に出品されていた作家の方々、奥で洗い物やお運びを手伝ってくださった脇坂さん、そして、この日時間を作っていらしてくださったお客さま。それから・・・。
かかわってくださった方皆様のおかげで、こんな素敵な一日限定食堂ができました。ありがとうございました。
心の記憶。
心に深く残るのは、人のお心尽くしじゃないかしら。どんな思いでかかわって創り出すか、それが伝わって残るような気がします。でも、きっとそのお心尽くしというのは「しよう」と思ってできるものではないんじゃないかな。
あったかい心が集まってできた、ゆったりとしたやさしい空間の中で召し上がっていただいたお料理は、きっと美味しかったに違いないと思うのです。
実際以上に、ね(^^)v
楽しくてあったかかったくるみ食堂。みなさま、本当にありがとうございました。
そして・・・またつづく。いつものごとく、まだまだ書ききってしまいたい私です。もう少しお付き合いを(^^;)。