ひとみさんのおうちごはん 「よろしゅうおあがり」

自然の恵みをいただいて、こころとからだが心地いい暮らし

今年の土用干し

2016年08月07日 | 梅しごと 

さてさて。

昨日から土用干し始めました。

毎年天気予報を見ながらぶつぶつ。なんてったって、3日間晴天が続くところで干し始めないといけません。

これだけ暑いと晴天3日なんていくらでもありそうに思えるかもしれませんが、それがなかなか難しい。

朝だして夕方には取り込まないといけない。そして、最終日は外に出したまま夜露に当てるので、夜に急に天気が崩れてもダメ。

梅干しはもう25年近く漬けていますが、すんなり余裕でこの3日間+一夜が取れることはそうそうありません。

・・・って、周りみるとそんなに苦労してる人いないから、私がおかしいのかなあ~^^;

 

 

昔は2週間くらい関西に帰省してた時もあったからかもしれないです。

で、今年は夏にお出かけの予定は特になし。でも、ぼやぼやしてると、このじりじり照り付ける日差しが弱まっちゃう。

土用干しというから7月の終わりを狙って干すのだけど、ここ数年の気候は7月中はまだ空気がベタベタしている気がして、月をまたぐくらいで私は考えています。

ここ数年梅を調達している太陽食品さんから届くのが遅いのもあるし、それに伴って赤じその仕込みが遅くなるのもあります。

それだけでなくて体感というか。

逆にお盆近くなってくると、空気が変わってしまう。

ということで、今年はいいタイミングだと思います。

 

↑これは、干し始めて1時間くらい経ったときに撮りました。

干し始めは梅酢がぽとぽと落ちていたのが、あっという間にこうして乾いて表面に塩の結晶が見えるようになります。

まだしわくちゃにはなっていません。

これからの毎日の変化が楽しく愛おしいのです。

 

 

申年の梅は縁起がいい…と聞いたのですけど、今年は引っ越して初めての梅しごとだったので控えめに、毎年の半分にしました。

ベランダの日当たりはとってもいいのだけど、干してみないとわからないなあと思って。

実際やってみると、部屋を出ればすぐそこに干せるし、アリも来ないし、なかなかいい環境です。

そして、減らした分ラクチンな反面、何かさみしさを伴ってます(><)

まだ去年漬けたのも開けてないから、食べるのもひとにお分けするのも十分だと思ったけど、来年は再考します^^

 

 

梅干しは母がずっとずうっと漬けていました。

こんなふうに「梅しごとやってます!」とか人に言うでもなく、ただ淡々とあたりまえに毎年・・・。

冬のたくあんも白菜漬けも同じように、母の生活の中には歳時記がありました。

梅干しは母からもらえるものだったけど、自分でもやってみたくて教えてもらって始めて、おいしくできたと思っても母のを食べると全然追いつけなくて。

母が亡くなってもうかれこれ7年。もう比べることもできなくなって、でも時折り舌の記憶をたどっています。

折しも昨日は母の誕生日。

広島に原爆を落とされた日だったから、帰省している時は朝のその時間には母と一緒にテレビの前で手を合わせたもの。

昨日の71年目の式典をテレビで観ながらそんなことを思い出しました。

 

あのふるさとの時間はもう戻ってこないし、二度と体験することはないけど、梅しごとを続けていれば、またこうして母との時間を記憶の中でたどることができます。

そんな思い出があるだけでよかった、しあわせなことだと思います(*^^*)

 

そういえば、昨日の朝はまだ体調がよくなかったのに、いつもの甕から出してザルに並べ始め終った時には、気持ちがしゃっきりしてました。

そうして、鍼灸院に行き、調子よくなったけど、梅しごとがよかったのか、お医者さまの予約が取れたのがよかったのか。

わからないけど、いい具合に回っている証拠!!だと思っておこうっと!!


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