はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

映画『氷上の王 ジョン・カリー』

2019年06月06日 | 映画
2019/06/06

新宿ピカデリーで「ジョン・カリ―」を見てきました。

公式サイト
https://www.uplink.co.jp/iceking/

この映画が来るまで、ジョン・カリーを知らなかったのです。でも、フィギュアスケーターの伝記映画なら見たいと思いました。

映画紹介によると、
アイススケートをメジャースポーツへと押し上げ、さらに芸術の領域にまで昇華させた伝説の英国人スケーター、ジョン・カリー。
彼はバレエのメソッドを取り入れた演技で、1976年インスブルック冬季五輪フィギュアスケート男子シングルの金メダルを獲得する。
しかし、マスコミが真っ先に伝えたのは、表に出るはずのなかった彼のセクシュアリティだった。同性愛が公的にも差別されていた時代に、ゲイであることが公表されたメダリストの存在は、世界中を驚かせ論争を巻き起こす。


「牧神の午後」の曲で始まり、氷上で滑るスケート靴が大写しにされるとわくわくしました。

インスブルックオリンピックの演技映像が流れると、思わず拍手をしそうになって、あ、ここは映画館だったと、気づく。ジャンと曲が終わってポーズすると、拍手せずにいられない習性となってしまった(笑)


それにしても、「ボヘミアン・ラプソディ」のフレディ・マーキュリー、「モードの反逆児 アレキサンダー・マックイーン」、「ジョン・カリー」と最近見た映画は、主人公がゲイで、エイズでなくなってしまうものが続いている。

1980~90年代はエイズがまだ死病で、エイズにかかるゲイは罪深いと思われていた。
しかし、ゲイの人たちは芸術家が多い。美を求める意識が強く、芸術的で創造的な人たちが多いと思う。

バレエダンサーのヌレエフ、ジョルジュ・ドンはゲイでエイズで亡くなっています。

フィギュアスケーターでもオルドレイ・ネペラ、ティモシー・ブラウン、ブライアン・ポッカ―、ロバート・マッコール・・・・etc. 
これらの人は、みなエイズで亡くなっているのです。ロバート・マッコールはクリケットのトレーシーのアイスダンスパートナーだった人です。

はっきりした言葉は覚えていないのですが、「フィギュアスケートで何か有意義なことをしたか?」という質問に対して、ジョン・カリーの言葉。
「人々に喜びを与えた」という言葉、私も本当にそうだと思いました。喜びをもらっていますもの。

ジョニー・ウィアーさんが映画の中に出てきて語っています。
「ジョン・カリーの存在が“ありのまま”でいられる今の僕をつくった」

最後のほうに「美しき青きドナウ」が流れ、ジョン・カリーの手紙が読まれるのですが、その穏やかな曲と死の前の静かな境地に思わずホロリと・・・・・。

ジョニーさんは6月11日に新宿ピカデリーの「公開記念イベント」に登壇するようですね。
字幕監修・学術協力で町田樹さんの名前も出てきました。



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