2019/09/21
16日にNHK BSプレミアムで放送されたボリス・エイフマンの「ロダン~」は圧巻でした。バレエでこんな表現ができるのだと感心しきり。
エイフマンバレエ団は、日本ではまだそれほどの知名度がありません。今年7月の来日は21年ぶりということで、日本の観客の前で踊ることが少なかったせいかもしれません。
ロシア、サンクトペテルブルクのバレエ団で、現地の人気は大変なものだそうです。男性ダンサーは身長182cm、女性は172㎝以上、長身で美しいダンサーたちは技術も一流。
エイフマンは鬼才と呼ばれる振付家で、アクロバティックであり、心理的なバレエを振付けています。
彫刻家の物語ですから、ダンサーたちは造られた彫像を表現するのですが、鍛え上げられた筋肉と柔軟性で静止像もほんとうの作品のよう、いや、生身の体はもっと美しい。
カレーの市民
振付で使用された音楽も、サン・サーンス、エリック・サティ、ドビュッシー、ラヴェルなど、ロダンの生きた時代のフランス音楽が使われています。この音楽にこの動きなのかと、これがピッタリで心理的な葛藤や不安を表しています。
ダンサーたちは大変だろうなと思う動きですが、素晴らしくて目が離せなかった作品でした。
公式サイト https://japanarts.co.jp/eifman2019/rodin.html
来日記者会見の様子はこちら → https://spice.eplus.jp/articles/246488