2024/06/19
高齢になると脳も老化していきます。
まず「老人脳」になると
周囲に関心が向かなくなる
記憶が曖昧になる
同じ話を繰り返す
見境なく感情的になる…など
脳の老化にともない
顕著となる現象だそうです。
考えたり、判断したり記憶したりという
いわゆる高次認知機能をいかに維持し
生活の質を維持していくかが
脳の健康を保つカギになるようです。
以前も書きましたが
有酸素運動が脳の神経新生に最良です。
毎日のウォーキングとか
エスカレーターを使わず階段を上がるとか
ちょっとした運動を少しづつでも
積み重ねていくのがいいそうです。
運動以外に認知症リスクを下げるには
好奇心を持ちながら
楽しく頭を使う趣味を持つということ。
その最たるものが楽器演奏だそうです。
ピアノは脳の可塑性=変化する力
を高めてくれるので
認知機能の維持に大いに有効です。
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受動的な音楽鑑賞に比べ
自ら楽器を弾くという能動的な趣味のほうが
効果が見込めます。
楽譜を読んで理解するという作業には
空間認知をはじめ、さまざまな認知の
要素が含まれているのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/ba/cb8ac82c41f537e80926e021f2082ce1.jpg)
ピアノでなくても
カスタネットやウクレレなど
手をつけやすい楽器から
始めてみればよいそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/95/460a5394404c49503f508717b67d03d1.jpg)
主観的幸福度を上昇させるには
相手とのコミュニケーションが
望ましいのです。
みんなで合奏をする
相手の音を聴く
リズムに合わせるなどが
脳を活性化させます。
いつもは一人で練習していたとしても
人に演奏を聴いてもらうなどすると
孤立感を防ぎ、多幸感を高めます。
使われる曲も
昔懐かしい曲だったりすると
その頃のことを思い出したり
ノスタルジーに浸るなど
回想することで精神にも
よい効果をもたらします。
私はヘタの横好きながら
長い間楽器をやってきてよかった
なあと思っています。
記憶力が落ちてきて(昔からですが)
新しい曲はなかなか記憶できないけれど
幸いにして、人前で弾く機会があるので
練習するモチベーションが持てています。
ちょっと難しいと思うことや
新しいことを始めてみるのは
若返りの秘訣かもしれませんね。
※週刊新潮(2023年10月26日号)に載っていた記事を参考にさせていただきました。
瀧 靖之(東北大学教授 スマート・エイジング学際重点研究センター長)