道の駅は、日本の各地方自治体と道路管理者が連携して設置し国土交通省(制度開始時は建設省)により登録された休憩施設、地域振興施設等が一体となった道路施設である。(Wikipedia)
道の駅は、平成3年(1991)に山口、岐阜、栃木県へ実験的に設置されたのが最初で、平成5年には全国105か所に道の駅が登録されました。さらに平成19年(2007)に東京都初の道の駅が八王子に開設されて、47都道府県全てに道の駅が網羅され、今年8月時点では全国1,209か所になりました。
さて今回ご紹介するのは、16の道の駅がある茨城県でも、早い時期の平成7年(1995)に開設された道の駅みわ「北斗星」です。多分全国でも200番目くらいの設置ではないでしょうか。
ここは国道293号線沿いといっても完全なる山間部です。
地区のほとんどが山林で空気が澄み、天体観測に適しているので「星のふるさと」 としても知られています。また近くの花立自然公園内には天文台もあることから、親しみやすい直売所になって欲しいと、「北斗星」のネーミングにしたそうです。
ここの一番の魅力は、豊富な地元物産の販売コーナーです。地元生産者が毎朝採れたての新鮮な野菜を自ら運び陳列していますが、午後にはほぼ売り切れてしまう人気です。
開店当初から変わらない店舗内の田舎臭い雰囲気が、なぜか新鮮さを増幅しているような気がします。特にこの地域はしいたけの里ともよばれ、肉厚で、身丈も大きい絶品のしいたけが山積みされています。
飲食スペースの名は「北斗庵」、地元産の蕎麦を石臼で自家製粉したそば粉100%の手打ちそばが人気です。店の外にも多くの椅子席が設けられていますが、昼時には満席になる賑わいです。
ざるそば600円の価格は近在ではもう見かけません。しかも充分に満足できる味でした。朝一番に生産者が店舗に並べた朝採りの新鮮野菜の天ぷらも人気があるそうです。
いろんな情報発信のパンフレット類が置いてあるコーナーは、2Fギャラリーや体験館の入り口にもなっています。
清潔なトイレの天井には星空が描かれ、「満てんトイレ」と名付けられていますが、「満天」の星空と、いつもきれいで清潔な「満点」の二つの意味を込めたそうです。
周りに何もない地域の道の駅だからこそ、今ではほとんどのマイカー、営業車、観光バスなどが必ず立ち寄る場所になっていますので、利用者も運営者も充分にその恩恵を受けているのではないでしょうか。