コロナが収束どころかまた勢いを増し、ワクチンもいつになることやら…数少ない予定もすべて消え、行き場を失った仙人は密を避け近くの山歩きに出かけました。少しの登りでも年とともにきつくなってきたので、いたって軽い山行ですが。
足元の野草にカメラを向けていると、ワラビにばかり目が行って夢中になってしまいました。暖かい春だったので、数年前よりは2週間以上早い収穫です。ついつい大量に採ってしまい、近所数軒に春の味をお届けできました。
写真はおろそかになってしまいましたが、なんとか撮った数カットです。
日本にはスミレ(菫)がなんと50種もあるとか、図鑑で見るとノジスミレ(野路菫)に似ていますが…。
クサイチゴ(草苺)という名前でも、バラ科キイチゴ属の落葉小低木です。6月頃に真っ赤な実が生りますがまだ食したことはありません。
カキドオシ(垣通し)が群生していました。開花後の茎が地面を張って垣根を通り抜けるほど伸長することからの命名、小児の癇に効く薬草なのでカントリソウ(癇取り草)ともよばれます。
キランソウ(金瘡小草)は、地面に張り付くように広がるので、別名ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)ともいわれ、これは地面に張り付くように広がる葉の様子から、または地獄の釜に蓋をするほどの薬効があるからといわれています。
お昼に腰を下ろしたところに小さな紫色の花…、ヒメハギ(姫萩)でした。マメ科の萩に似ているので命名されましたがヒメハギ科の植物です。あまり小さいので寝そべって撮りましたが、ピントが合いません。
マムシグサ(蝮草)に落花がひとひら付いていました。
ここは約500年前に佐竹一族間の戦いがあった山城跡、多くても数百人程度の当時の攻防戦を思い浮かべながら、ヤマザクラ(山桜)の老樹の下でコンビニのおにぎりを頬張り、しばし長閑な春を満喫できました。