ムラサキツユクサ(紫露草) ツユクサ科ムラサキツユクサ属 多年草
ツユクサ類は早朝に咲いて夕方にはしぼみますが、次々と咲くので一日花という実感はあまりありません。
品種改良でムラサキという名が付きながら白や赤紫などの色があり、数年前に庭に咲いた白花を突然変異発見と意気込んだことがありました。
トキワツユクサ (常磐露草) ツユクサ科ムラサキツユクサ属 多年草
南アメリカ原産、日本には昭和初期に観賞用として持ち込まれ、今では完全に野生化しており、要注意外来生物とされてしまいました。
ツユクサ(露草) ツユクサ科ツユクサ属 一年草
そもそもツユクサは朝露を帯びながら早朝に咲く様子や、朝咲いて昼には萎む朝露のように儚い様子から名付けられたと言われています。一番見かけるこのツユクサも花弁は3枚ありますが、下の一枚は白色で小さく目立ちません。
ユウゲショウ(夕化粧) アカバナ科マツヨイグサ属 多年草
名前は夕方近くに艶っぽい色の花を咲かせることからとされますが、実際には昼間でも開花している花を見かけます。オシロイバナ(白粉花)もユウゲショウと呼ばれるのでアカバナユウゲショウと呼んで区別しています。
明治時代に観賞用として移入され、現在日本全国で野生化しており、道端や空き地でもよく見かけます。
ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草) アカバナ科マツヨイグサ属 多年草
北米原産で観賞用として輸入・栽培されていたものが野生化しています。ツキミソウの仲間でも昼間に開花するので名前が付きました。雌蕊の先端の十字型が目を惹きます。
ヒメツキミソウ(姫月見草) アカバナ科マツヨイグサ属 多年草
昼咲月見草の仲間で北アメリカ原産、園芸種で販売されていますがそのうち野生化するかもしれません。学名「オエノセラ・ペレンニス」、明るい黄色の一日花を朝に咲かせます。特徴の十字柱頭が付いています。
石やさし露草の花ちりばめて 山口青邨
露草も人の心も朝素直 後藤比奈夫
朝(あした)咲き 夕(ゆふへ)は消(け)ぬる 月草(つきくさ)の 消(け)ぬべき恋も 我れはするかも 万葉集(作者不詳)
※万葉集ではツユクサは「月草」として9首登場します。