だんだんといろんな品種が咲き揃い、現在は大体五分咲き、まさに創設者斉昭公の七言絶句「清香馥郁十分に開く」の風情が満ち溢れている偕楽園と弘道館です。
「大湊」は野梅系、大枝、小枝とも直上または斜め横に伸びると図鑑に出ています。碗型のこぢんまりとした花がかわいい結実種です。(偕楽園)
「茶青梅」は江戸時代の韻勝園梅譜に「蔕(へた)は青赤混じりて花毎に下を向く形あり、茶の花の咲きたるが如し」とあるのが命名の由来でしょうか、当時から白梅の絶品とされていたようです。野梅系の結実種です。(弘道館)
「筑紫紅」は野梅系にしてはあまり実がならない品種、太宰府天満宮にあるのが有名なので九州原産ともいわれています。(偕楽園田鶴鳴梅林)
「満月」は名前に月が付く三銘花の一つで野梅性、良果結実品種です。白い丸弁が端正に重なり花冠が丸く見えるので名付けられました。(偕楽園)
「田毎の月」といえば棚田のようにたくさん並んだ狭い田の一枚一枚に月が映ることですが、その名が付いたこの梅も同じく月の付く三銘花で野梅性の結実種、花弁の丸さが月のイメージです。(偕楽園)
仙人好みの「八重松島」は野梅性、薄紅色の花弁の先が微かに白い覆輪になっている様子に絶妙な色気が感じられます。(弘道館)
実梅の代表「玉英」は青梅市原産の野梅系、青梅在住の川合玉堂、吉川英治両氏の名前から一字ずつ付けたと聞いたことがあります。(偕楽園)
「柳川枝垂」は水戸の6名木、弘道館の通用門脇に若木が植えられています。偕楽園では六角形の柵の中に鎮座する名木の後継種がすくすくと育っています。(弘道館)
同じ枝垂の「青龍枝垂」は良果が結実するので「実成枝垂」とも呼ばれるそうです。青白い花色から付いた名前でしょうか。(偕楽園田鶴鳴梅林)
人気の「鈴鹿の関」も咲き出しました。花弁の真ん中、底のほうに紅色が出るので底紅と呼ばれますが、花弁裏のほうが濃紅色でそれが透けて見えます。李系紅材性で結実します。(弘道館)
大きな実梅と言えば有名な「南高」、品種作りに協力した和歌山県の南部高校園芸科と原木生産者の高田さんの名がつけられ全国に広まりました。(偕楽園窈窕梅林)
同じく実梅の「養老」は野梅性、25g程度の実を付けます。紀州では飛鳥時代に海草郡の荘園に丁(よぼろ)という在所があり、そこでは梅の粗放栽培が行われたため、丁(よぼろ)梅として名が知れたものが、いつしか養老梅と呼ばれ今も品種として伝えられているという記述がありました。(偕楽園)
「水心鏡」は野梅性、江戸時代から続く古い品種で、千葉大の梅林に原木が残っているそうです。(偕楽園)
「大湊」は野梅系、大枝、小枝とも直上または斜め横に伸びると図鑑に出ています。碗型のこぢんまりとした花がかわいい結実種です。(偕楽園)
「茶青梅」は江戸時代の韻勝園梅譜に「蔕(へた)は青赤混じりて花毎に下を向く形あり、茶の花の咲きたるが如し」とあるのが命名の由来でしょうか、当時から白梅の絶品とされていたようです。野梅系の結実種です。(弘道館)
「筑紫紅」は野梅系にしてはあまり実がならない品種、太宰府天満宮にあるのが有名なので九州原産ともいわれています。(偕楽園田鶴鳴梅林)
「満月」は名前に月が付く三銘花の一つで野梅性、良果結実品種です。白い丸弁が端正に重なり花冠が丸く見えるので名付けられました。(偕楽園)
「田毎の月」といえば棚田のようにたくさん並んだ狭い田の一枚一枚に月が映ることですが、その名が付いたこの梅も同じく月の付く三銘花で野梅性の結実種、花弁の丸さが月のイメージです。(偕楽園)
仙人好みの「八重松島」は野梅性、薄紅色の花弁の先が微かに白い覆輪になっている様子に絶妙な色気が感じられます。(弘道館)
実梅の代表「玉英」は青梅市原産の野梅系、青梅在住の川合玉堂、吉川英治両氏の名前から一字ずつ付けたと聞いたことがあります。(偕楽園)
「柳川枝垂」は水戸の6名木、弘道館の通用門脇に若木が植えられています。偕楽園では六角形の柵の中に鎮座する名木の後継種がすくすくと育っています。(弘道館)
同じ枝垂の「青龍枝垂」は良果が結実するので「実成枝垂」とも呼ばれるそうです。青白い花色から付いた名前でしょうか。(偕楽園田鶴鳴梅林)
人気の「鈴鹿の関」も咲き出しました。花弁の真ん中、底のほうに紅色が出るので底紅と呼ばれますが、花弁裏のほうが濃紅色でそれが透けて見えます。李系紅材性で結実します。(弘道館)
大きな実梅と言えば有名な「南高」、品種作りに協力した和歌山県の南部高校園芸科と原木生産者の高田さんの名がつけられ全国に広まりました。(偕楽園窈窕梅林)
同じく実梅の「養老」は野梅性、25g程度の実を付けます。紀州では飛鳥時代に海草郡の荘園に丁(よぼろ)という在所があり、そこでは梅の粗放栽培が行われたため、丁(よぼろ)梅として名が知れたものが、いつしか養老梅と呼ばれ今も品種として伝えられているという記述がありました。(偕楽園)
「水心鏡」は野梅性、江戸時代から続く古い品種で、千葉大の梅林に原木が残っているそうです。(偕楽園)