大洗港第4埠頭と大洗マリーナ周辺の道端の雑草を撮ってみました。
豪華クルーザーも停泊するマリーナの周辺は雑草のお花畑になっています。
黄色いのはコマツヨイグサ(小待宵草)です。明治時代に北米から渡来、夕方開いて翌日には紅くなって萎んでしまう一日花です。鳥取砂丘では緑化してしまう雑草として駆除の対象とされているそうです。
アカツメクサ(赤詰草)とシロツメクサ(白詰草)、クローバーの名の方が一般的かもしれません。江戸時代にガラス器を輸入する際のクッション材として渡来し、今では牧草などに利用される有益な帰化植物になっています。
道路わきの狭い緑地でもいろんな雑草が咲いています。
チガヤ(千茅)は少年の頃、ツバナと言ってこの若い穂を食した思い出があり、薄甘い記憶が残っています。
黄色い花は、大きいのがコメツブウマゴヤシ(米粒馬肥し)で、小さいのは多分コメツブツメクサ(米粒詰草)です。葉はクローバーに似ており、どちらも牧草としてヨーロッパから渡来したものが野生化しています。
始めて見ました。調べてみるとマンテマというナデシコ科の植物で、江戸時代に観賞用に持ち込まれたのが本州中部以南で野生化していると載っていましたが、すでに本州北部へも侵略しています。
ニワゼキショウ(庭石菖)は北米原産のアヤメ科の外来種で芝生の間などからも出てきますが、それほど嫌われていないのか園芸種もあるようです。
間もなく一帯を覆うかもしれません、1本見つけたヤセウツボ(痩靭)、牧草に混入して地中海沿岸から渡来し要注意外来生物に指定されています。葉が退化して光合成が出来ず、クローバーなどの植物に寄生して養分を手に入れる図々しい奴です。
ハマヒルガオ(浜昼顔)は嬉しいことに日本原産、というか世界中にも広く分布しているそうです。海辺に生育し日中も咲いていることから名前が付いた一日花です。
第4埠頭の先端公園に植えられたハマナス(浜茄子)です。知床旅情でも歌われた北国の花、ここから約30km南の鹿嶋市が太平洋沿岸の南限地になっています。
ニュースで見る知床は、遊覧船事故で悲しい現場になってしまいました。
道路沿いの植栽には、よく似た海辺の常緑低木が植えられています。
公園などにも植えられているシャリンバイ(車輪梅)は、この沿岸でも自生が見られます。花が梅に似て枝の(または葉)出方が車輪のスポークに似ているので命名されました。
海沿いに自生するトベラ(扉)は、強い匂いから魔よけとして戸口に掲げられ「扉の木」とよばれたことから名前が付きました。
第4埠頭のこの日のお客さんは、愛媛県西予市の菱幸丸、調べてみると2016年竣工、749トンの貨物船で三菱ケミカル物流の傭船でした。
※傭船とは運送用に船舶を借り入れること。また、その船。チャーター船。(コトバンク)