函館市内に実家はあるが住んだことはない。子供の頃は、木古内町や江差町の函館市近隣町村(いわゆる道南)に住んでいたため、函館はデパートや映画、コンサートを楽しむ都会的イメージが幼少の心の中にある。両町からJR等
で2時間以内で行けたが、はじめて函館山の山頂まで行ったのは18歳のときだ。近くに住んでいると、観光地というものは何かの機会がなければ、足を向けないものだ。さて、小学生の頃だったか函館市内に祖父母の生家があり、遊びに行ったとき、「函館どっぐ」で働いていた祖父から「函館山は、日露戦争前に構築した要塞の山だ。津軽海峡と函館港を守るため、日本陸軍が造った。砲台や発電所、観測所の施設がいまでもたくさんある。軍事機密地帯で一般人の立ち入りは禁止
され、当時は地図上も空白だった。そのため、貴重な小動物、昆虫、植物がいつまでも残されている」と聞かされた。実際、函館山には、約600種の植物
に、約150種の野鳥が観測されている。函館に年数回、登山や所用で帰省することがあるが、大沼のトンネルを抜け、大野平野越しに函館山が見えると、「函館山要塞」からいまにも弾が飛んできそうな感じがしてしまう。既に全10コースを8回ほど踏破しているが、春の連休前後や紅葉
の10月、元旦の初日の出が一番のおすすめである。山頂から駒ヶ岳、下北・津軽半島、大千軒岳、植物には、ナナカマドに観音山のツルリンドウ、アキノギンリョウソウ、薬師山のダイモンジソウ、フユノハナワラビ、フクジュソウ、キクザキイチゲ、エンレイソウ、ネコノメソウ、シラネアオイ・・・頭が悪いのでガイドさんから説明を受けないと、いまでも花名と一致しないが、年中、軽ハイクに適した山である。追伸:実は、新しくなった「函館山ロープウェイ」をまだ乗ったことがない
。これは最後の未踏コースとしてとっておきたいと思う。 函館山ハイキング地図
昭和初期の函館
厳冬期の函館
夏夜景(懐中電灯のみで登れる)
上空からの函館山
戦斗指令所跡
千畳敷砲台跡
地下砲側庫のニョロニョロ氷柱
観音コース
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