山歩人・吉克の山楽日記

北海道の“山”を中心にオールシーズン山歩(散歩)・・・単独登山多し、山をテーマに限定(時々脱線♪)した気まぐれ日記です‼

環境問題は魅力的に、セクシーに&山トイレフォーラム宣伝

2020年01月31日 | 🗻山の勉強

アフリカ最高峰5895mのキリマンジャロの氷河。驚異的勢いで氷河が溶け始め、あと10年で消滅するとか

1/7視点・論点テーマ:頂上氷河がとけてゆく( 登山家・大蔵喜福氏の解説)を興味深く観た崩壊が続くアイランド・ピーク2001年までは変化は少なく、2009年頃より5850m以上の上部氷河に大きなクレバスが表れ始めて、頂上氷河がズタズタに割れた。さらに温暖化で氷河の崩壊が続けば、数年のうちに誰も登れなくなるようだアラスカ・マッキンリー・デナリ5715m観測点による気象調査の1990年から15年間の観測地点の平均気温傾向グラフ。明らかなように、右上がりの温暖化が顕著に表れている

温暖化の影響による異常気象は世界各地で相次いでいる 北海道も例外ではない過去に例のない速さで進む温暖化気候変動。今シーズンの道内は少雪傾向・・・今後、帳尻を合わせるようにシーズン後半には大雪になると思うが・・・少雪が続けば、農作物の影響や春の雪解け水の不足などが懸念される。

世界の平均気温は過去100年間で0.74度上昇日本の平均気温は1.11度札幌市は2.3度上昇北極海の氷は年々減少北半球の高緯度地域ほど温暖化の影響が顕著だ。

近年アルプスやヒマラヤは氷河の縮小が深刻化。世界約800カ所の氷河で縮小。我が国では、台風の強大化、ゲリラ豪雨多発、昆虫や動物の生息域の北上、登山道の荒廃紅葉日の経年変化、サンゴの白化現象、熱中症や食中毒の発生の増加、桜の開花は年々早まり、オホーツク側の流氷が過去100年間で40%減少、エゾ梅雨の発生、冬眠しないヒグマ、減り続ける高山植物群落、特にアポイ岳1988年以降も高山植物エリアは狭くなる一方、厳冬期でも結氷しない湖、道内で越冬するコハクチョウ(氷が張らず鳥類の生態系が変化)、海水温の上昇でエチゼンクラゲの北上、サケの減少(回帰率減少)、コンブ等の不作(磯焼け)、世界に知られる究極のパウダースノーのエリアは少なくなり外国資本事業はいずれ撤退・・・など。しかし、道内では悪いことばかりではなく、温暖化により、道内のコメの収量が増産し、リンゴ、ブドウの栽培適地(ワイナリーの適地)となる可能性もあると聞く。

SDGsは2030年までに達成すべき世界共通の目標で、地球温暖化による異常気象、生態系の破壊、途上国での水や食料、エネルギーの不足など、このままでは地球が「持たない」、日々の暮らしが「続けられない」という危機感が背景にある。18「山に登ろう!」は冗談

K環境大臣が、これから「<wbr />気候変動問題はクールでセクシーに取り組むことが大切・・・」といったようなことを話していたが、小生もそう思う。地球環境(自然環境)問題は、理屈でいくら説明されても感じていないと思う。それぞれ感覚的にこの問題に魅力を感じなければ、現状の快適さや便利さを変えてみようとはしないだろう。「おしゃれ」で「カッコよく」「魅力的」に取り組むことは難しいが、一人ひとりの意識改革で気候変動と危機に迫る自然環境に取り組むことができればと思う。とにかく、政府は早急に温暖化対策に取り組む必要がある

北海道の山岳環境問題に取り組んでいる「山のトイレを考える会(山ト会)」の第21回「山のトイレを考えるフォーラム」が200/3/14開催される。テーマ:『トムラウシ・美瑛富士トイレの成果報告、そしてこれから』詳しくはこちらhttp://www.yamatoilet.jp/

「山のトイレを考える会(左記作業中)」が言う、登山者のザックに必ずレインコート(雨合羽等)が入っているような感覚で「簡易トイレ(携帯)」が全ての登山者のザックの中に習慣的に持参する日を願い、微力ながら活動していきたい・・・正月の録画溜め観るグレートトラバース3北アルプスドローン第縦走・・・・

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厳冬期・・・スリリングな乾徳山

2020年01月27日 | 🗻道外山日記

厳冬期乾徳山2031mに挑戦山頂で地ビール乾杯久し振りのスリリングな時間を堪能・・・もう冬の岩場はしばらく行きません

乾徳山登山口へ988mから本格的な登山道銀晶水駒止・・・ソロの先行者がいるようだ北海道と違い雪の結晶が雑美しいコントラス樹林帯錦晶水国師ヶ原まではアイゼンは使用しなかったカヤトの原と雲海の富士山南アルプス全貌素晴らしい手洗石やっと乾徳山見える。山の西面は岩壁が聳える岩山だ。ソロの先行者はこの扇平から道満尾根に下山したようだ。近くに▲二等三角点「点名:乾徳山」1764.2mがある。ここで満足・・・ではない核心の難所に突入富士は見えるが先行者となったので雪はね苦労髭剃岩これはヒョイヒョイとここもヒョイヒョイと×の目印が雪で消えてたのもやや苦労一番怖かったのは、ここ岩場をトラバース。細い岩の隙間を通りハシゴを下る箇所。柔らかい雪で苦戦した。岩場の雪を除けて、アイゼンを効かせてハシゴで下る乾徳山名物鳳岩(オオトリ)。まさに大取りである滑落事故の多い山頂直下の鎖場・・・約15mあったと思う。迂回路は遠回りになるので直登3点確保さえクリアすれば躊躇なく登れる。鎖についた氷落とし少々夏場・・・斜度が分かるやっと頂上。爽快南アルプスや奥秩父の山々、富士山が遠望。山頂付近の岩場は久し振りにアドレナリン全開だった美味すぎる独り占めの山頂・・・優越感に浸る小生はアホだと思う。奧の2016m峰まで行って裏乾徳山&富士。いい加減寒いので下山。視界急に悪くなる。いいタイミングで登って降りた好判断。鎖場はやはり寒く、薄い氷が岩を覆ってよく滑る。鎖が埋もれて見えない箇所もあったが、スリリングな時間・・・もういい。避難小屋下山途中軽装な登山者が数人登ってくる。登山道近くの神社一番重かったのはこのワイン安着祝いだ乾徳山神社で御礼 往復5時間徳和川にあるヤマメなどの養殖場見学。(塩ノ山)山麓の甲州市塩山には武田信玄の菩提寺・乾徳山恵林寺がある・・・

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秋田澤(三等三角点)・・・豊羽鉱山に想う

2020年01月26日 | BC⛷スキー&冬山

秋田澤(山)▲三等三角点468.8m

豊羽鉱山の処理施設近くにある。関係者に駐車許可と立入許可もらう。汗もかかずにすぐ発見多忙な日はちょうど良い。少雪でスコップ無用だった№1343。見晴らし悪い。定天のパノラマ。関係者と雑談小柳峰と鉱滓(さい)堆積場。豊羽鉱山(とよはこうざん)は札幌市南区定山渓にあった金属鉱山だ。銀、インジウム、銅、亜鉛、鉛が産出され、インジウム(TV、PCに使用される液晶の電極の原料等として使用される金属物質)の産出量は、平成11年度は89トンで世界の30%を占めており、世界第1位であった。平成18 年に操業休止。堆積した捨石については、この鉱滓堆積場、適正な水処理をしたうえで排水しているとのこと。鉱山資源には、有害な成分も多く含まれるため、鉱滓ダムに堆積して脱水させる・・・なるほど【平成14年に閉校した豊羽小中学校 ※H10写真】 関係者に「この鉱滓ダムは、白井川や砥山ダムに流れるので市民への水道への影響はないのですか」と質問したら、「坑廃水処理の設備はしっかりしていて、金属分を含んだ坑廃水を浄化し、周辺河川の水質を維持するための恒久的な環境対策は万全である。自然への配慮やサケの遡上環境なども維持されているよ」とのこと。毎日休まず、関係者は水質など検査しに来ているようだ・・・・お疲れさまです定天と愛車・・・90分の山行だった・・・・

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山岳水墨画展・・・道内クライマー宮下氏個展

2020年01月25日 | 🗻山の勉強

道内クライマーのパイオニア的存在の宮下弘氏の、初の個展「山岳水墨画展」が秀岳荘白石店で開かれていたので観賞・・・感動利尻山や北アルプス槍ケ岳など約30点が展示宮下氏は現在84歳だが、昭和38年には、赤岩西壁の難所クリスタルフェース」を4日かけ初登攀、昭和45年には利尻山東壁を初登攀している。登山を引退し、77歳で水墨画を始めたようだ。個展にあった山行メモの数々。内容が精密だ。お米の一粒一粒に文字を書いているのも凄い宮下氏は、これからも、色づけした水墨画やさらに新しい事に挑戦したいと話していた。展示は1/18-1/26まで。入場無料。※宣伝が遅くなって申し訳ない宮下氏からもらったサムエル・ウルマンの不朽の名詩「青春の詩」

「青春」Samuel Ullman 岡田義夫訳

青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。

年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。苦悶や、狐疑(こぎ)や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。

年は70であろうと、16であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。

曰く驚異への愛慕心、空にきらめく星辰(せいしん)、その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰(きんぎょう)、事に処する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。

人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる。人は自信と共に若く 失望と共に老ゆる。希望ある限り若く、失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして、偉力の霊感を受ける限り人の若さは失われない。これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至れば、この時にこそ、人は全くに老いて神の憐れみを乞うる他はなくなる。・・・・

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雪の大蔵経寺山&要害山・・・山梨百名山

2020年01月24日 | 🗻道外山日記

石和温泉駅からの大蔵経寺山715.5m▲二等三角点武田神社からの要害山・最高点787m・・・両山とも山梨百名山の一つ

ワイン自動販売機のある石和温泉駅北口側にある大蔵経寺山。山名の由来は登山口にある大蔵経寺。登山道は明確だが降雪時は慎重にだ鳥獣除けゲートから葛飾北斎「富嶽三十六景・甲州伊沢暁」では大蔵経寺山からの富士山と石和宿が描かれているが残念見えへん石の多い斜面。この山、平成20年年末、大規模な山火事が発生した結構急登巨石も多い大界石碑二等三角点頂上さすがに休日でも降雪の日は誰もいません植林帯で見晴らしは良くない下山は山神宮ルートへ。ほぼ岩道。積石塚古墳群見事山神宮出口も鳥獣除けゲート。

要害山・・・全国にたしか27座ある。要害山城は、躑躅ヶ崎館(甲斐国守護武田氏の居館)の詰城として築かれた山城。要害城、積翠山城とも呼ばれる。続日本100名城(128番)。要害温泉から見ると、こんもりとした山容。甲府駅からバスで武田神社へ武田の森遊歩道利用よく見かける六地蔵。一つの石に6つの地蔵並列はこの地が多い。「地獄」「餓鬼」「畜生」「修羅」「人間」「天」が六道。興因寺。徳川綱吉の老中・柳澤吉保の城代家老として活躍した柳澤保格夫妻の墓がある。積翠寺。武田信玄の産湯の井戸や産湯天神が残っている。境内の信玄公降雪止まず山道らしくなる史跡境界門跡竪堀跡&土塁曲輪不動曲輪武田不動尊不明瞭な箇所も写真では分かりづらいが現場にいると何となく分かる史跡の数々標識はしっかり整備されているここから雪化粧主敦部堀切跡竪堀跡。山腹から主郭に至る通路は、枡形虎口に伴う門と郭が複雑かつ連続して付設され、竪堀や堀切を要所に設けて防御を固めている・・・戦国時代の緊迫した状況がわかる要害城跡の本丸跡は770m。最高点は東側780mの場所。要害城は武田信虎(武田信玄の父)が築いた城。本丸跡に「武田信玄公誕生の地」と刻む石碑最高点頂上本丸頂上・・・寒い・・・下山は武田城まで一気に・・・ここ数年北海道の次は山梨制覇に向けて頑張っているような気がする・・・

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