君たちはどう生きるか…
現実の世界で愉しく頑張って生きてます…と応えたいところだが…考えさせられるジブリ映画であった。
長編アニメ映画だが、小生はあっという間に感じた…寝ていたような方が半分残念…真のジブリファンなら面白かったはずかと…
映画「君たちはどう生きるか」は、宮崎駿監督の10年ぶりの長編作品だ…当初、予告編がない情報が何もない異例の展開…素の状態で鑑賞したのがさらに良かった
吉野源三郎(編集者・ジャーナリスト)の小説「君たちはどう生きるか」は1937年に刊行され、1982年に文庫化されているが、同作とは関係ないみたい…監督が感銘を受けて題名のみを借りて制作したとのこと
ざっくりストーリー ※寓話的な映画であり解釈は人それぞれ…太平洋戦争末期…母を空襲で亡くし父と疎開したものの…新生活を受け入れられずにいた少年:主人公・マヒト…ある日、彼は大伯父が建てたという洋館・塔を発見し、謎のアオサギに導かれながら洋館・塔に足を踏み入れる…上の世界へ…大伯父の元を訪れた子孫であるマヒトに13個の悪意のない石の積み木を託そうとする。13個の石を積み上げることで、異世界のバランスを保っている。最終的にマヒトは後継者になることを拒み、ヒミ(ヒロイン:少女時代に下の世界へ迷い込んだマヒトの母・ヒサコ)や夏子(マヒトの父の再婚相手、ヒサコ・ヒミの妹)たちと共に帰ることを選んだ。直後、インコ大王によって積み木が破壊されたことで下の世界が崩壊し、自ら崩れ行く下の世界と運命を共にする。下の世界には上の世界で人間に生まれ変わる白い妖精・わらわら👻が住む。主人公・マヒトが異世界に迷い込むファンタジーだが、ナウシカやトトロ、ラピュタ、千と千尋など、過去の宮崎作品のイメージがあちこちに見え隠れする作品…13の監督作品を積み上げて、スタジオジブリを維持してきた宮崎駿監督。私たちは何者か、人間とは、社会とは、真実とは何か、そして生きるとはどういうことかを問いかけ、次代へバトンを渡そうとしているような感覚に包まれた…本当に最後の作品かも
宮崎駿監督の13の作品
ルパン三世 カリオストロの城(1979年)風の谷のナウシカ(1984年)天空の城ラピュタ(1986年)となりのトトロ(1988年)魔女の宅急便(1989年)紅の豚(1992年)On Your Mark(1995年)※耳をすませば同時上映もののけ姫(1997年)千と千尋の神隠し(2001年)ハウルの動く城(2004年)崖の上のポニョ(2008年)風立ちぬ(2013年)君たちはどう生きるか(2023年)
宮崎監督がよく口にする…この世界はやがて燃え尽きる…行き過ぎた消費の果てに文明社会は滅びる…確かに
主題歌地球儀🌏を作った米津玄師は、詞は地球儀🌎を回すことで、世界中を旅するような気持ちになれるという意味を込めた…何事にも目を背けることなく向き合うことで事の本質をしっかりと理解し、自分なりの答えを出して進んでいく…答えを導き出すのは「あなた自身」だという意味もあるようだ…
アオサギ🐦は、自立心というスピリチュアル(目に見えない世界)な意味がある…アオサギは、水辺でずっと微動だにせずに立っている…誰かを頼ったり、依存したりせずに、自分の足で自分の人生を歩いていきなさいという意味を持っている。
一度では把握できないような映画…面白いとかつまらないとかの評価ではなく…考えさせられるアニメ映画であった・・・