今日のおじさん(気持ちは坊ちゃん)

55歳から走りはじめ、70歳サブ4なんとか維持したいと日々精進
ゆっくり長く走れば強い脚になれる・・信じて。

第1回飛騨高山ウルトラマラソン みなさんのおかげで完走できました。

2012年06月12日 | 走ること
ラン友のみなさんの熱い応援ランとエール、冷静にレースマネジメントをしっかりたてること。
完走を目指すか、先を見据えた勇気ある撤退のアドバイス。
病院のS先生のぎりぎりまでの脚復活に向けた治療とアドバイス。
萩でぼろぼろになった脚を、みなさんの力をもらって、6.10(日)ステージに並びました。

痛み軽減のため左ひざ、ふくらはぎにはしっかりと
撥水仕様テーピング、その上から膝にサポータ巻いてかちかちに武装。

朝5時高山市役所スタートのため、宿泊先より歩いて移動。
思ったよりはあたたかい、天気は曇り。
真夜中に土砂降りとなったがやんでくれた。
荷物預けにぎりぎりでセーフ。
飛ばさず、後方からマイペースでゆっくりといくべしと
一緒にエントリした富山のよぶんちゃんと最後尾にならんだ。となりをみると
同宿で、昨夜マラソン談義に盛り上がった長野から参戦のSさんがいてはる。なんという偶然。
わいわいと3人で話をしていると、ふとその近くに愛知から参戦のMさんもいてはる。
1000人もいて、なぜこの位置に4人が集まるのか
この偶然が、のちにおじさんのパワー源となるのである。


高山駅近く国分寺通、早朝なのに熱い応援をもらいながら
目玉スポット「古い町並」にはいる。
横3人ほど並ぶともう狭い。ただでさえ危ないのに
ランナー立ち止まって記念写真を撮り始める。(やめてくれ~と祈る)
坊ちゃんは、女子二人「ミッキーとミニーのコスプレランナー」の
後ろに位置取りでしばらく走る。
コスプレランナー、格段の応援である。
(ほんまにこのかっこうで100Kいけるんかいな?)
おぬしも悪よの~の悪代官衣装の羽織袴もおりしたな。
赤信号ではきっちり停まり、青になったら渡りましょで
思うようにペースはあがらないが、おじさんにはもってこいののんびりラン。
脚のために、とにかくゆるくゆるく
走り始めて、10分~15分くらいのところ、信号待ちしていると
救急車!!早く通りすぎろと思っていたら、その横断歩道の前で停まった。よく
みると、ランナーが倒れている。
え!!ここで、このタイミングで気の毒にである。
(こけたんではないだろうか)

キロ6分ペース、ひざに痛みはまだOk。
坂の勾配がだんだんきつくなりはじめたころに
先の、たまたま隣に並んだ同宿Mさんと再会。
ラン話でもりあがり、最初のしんどい坂クリア(~15K)
少しくだると、次は標高1345Mの一番高い峰までじょじょに上る。
19.6Kエイドで、よもぎうどんを発見するも、色をみたとたんに
気分が悪い。これが食べれないのは状態がおかしい。
おにぎりだけいただいてでたものの、
20K過ぎたころから、膝に痛みがじわじわときた。

20k 02:05:49 (6:17/K)

ここで、Mさんにお別れ。お先にどうぞと。
だんだん痛みがきつくなってきたので、はじめてのドーピング剤
(ロキソニン)を飲む。絶大な効果なのか、気持ちが変ったのか?
ようわからんが脚が復活しはじめて、30Kまであがってきた。
この辺で天候がおかしくなってきて、やがて雨。
土砂降り模様。コースはすべてアスファルトかと思いきや
なんと、トレランコースに変身!!
ぬかるみ、足場の不安定さで着地のたびに痛みが増す。
とにかく、この最高峰までは一度も歩くことなく押しきれた。
そこから中間エイド(着替え)丹生川支所54.4Kまでの下りである。
通常ならがんがんくだっていくおいしい坂だがじわりじわりと
下ることしかできない。このじわじわが、最後まで脚がもってくれた
秘訣ポイントその1である。
 


40k 04:19:19 2:13:30 (6:41/K)

丹生川支所に入るとまるでゴールをしたようなはでな歓迎。
ゼッケン、氏名をアナウンスでコールしてくれ、野球少年団が
みんなでエール。冷たいカキ氷、焼きそば、みたらし団子などがある。
とにかくおなかへったので、焼きそばを食べ、カキ氷もいただく。
脚が停まると負担がさらに大きくきそうなので、たったまま小刻みに
脚を動かしながらの食事。トイレいくと先に行ってもらったMさんに再び出会
う。ここの休憩分が二人のタイム差である。
追いつくために、着替えはやめ、雨に濡れた帽子だけ取り替えてスタート。この
間7~8分。
ここからは、ぐるーと山を回って再びこの位置に戻ってくるコース。
その間約30K弱に第二弾の標高1000Mほどの坂をあがっておりて82.5Kとなる。
ここがもっともきつかった。土砂降りから、こんどは日差しがきつくなって
どんどん温度が上昇。脱水症状ぎみか、膝の調子が悪いのか
両方か、どんどん抜かれていく。坂でもないのに、速度あがらず。
60k 06:37:05 2:17:46 (6:53/K)

のろのろ走り、のぼり坂のろのろ走り、やばいとここで再度ロキソニン
投与。効いてくるまで耐えるしかない。上りのもっともきつくなるころ
歩きが入った。限界である。
11時間台ではいるには、歩きを最小限。気合をいれなおして再び坂ラン。薬が
効いてきたので、歩きのロス回復のため下りを飛ばす。
膝がなんで耐えれるのか不思議なくらいに走れた。
80k 09:12:21 2:35:16 (7:46/K)

再び丹生川支所が近づくが、コースは人一人しか走ることの
できないできの悪い歩道。車はがんがん車道を飛ばしていくため
さらにストレス。周回し、82.5Kまでなんとか脚が持ちこたえた。
80Kで9:12残り20Kをキロ6分でいくとしたら11:12分
ウルトラ自己ベストがちょっと見えた

ところが、標高900Mしかない千光寺あたりまでの上り坂が
激坂登場!!まったく走ることができないような傾斜。
これは歩きをいれるしかない。併走している自転車の兄ちゃんに
尋ねると、トップで入った火とでもここは歩き。
おじさんより前の人で走って上った人は一人だけらしい。
途中で何度もみかけたコスプレマントの兄ちゃんが歩き走り
(通常の歩きよりは少し早いペースでひょうひょうと前をいく)
歩きになれてしまうと、もうタイムを意識しなくなり
だらだらになってしまい弱い心がどんどん増殖する
だから、萩で学んだ坂道の中でも少し傾斜がゆるくなるときがある。
そのときは、走ってマント兄ちゃんの背中につく。歩く、走る。
 

この繰り返しで、気持ちが折れそうに払拭する。
ずーと歩くのと雲泥の違い。下りになっても、力がたまっており冷静に走ることができる。
これがBB師匠のアドバイスであるレースマネジメントではないかと

秘訣ポイントその2としよう。

しかしまだとどめがあった・・・・絶句。そのとどめが千光寺山門の階段である。
開いた口がふさがらず、笑うしかない。
今までの80K相当の坂道の試練は、すべてこの石段にくるための
序章でしかなかった。とにかく、歩いてあがるしかない。
境内には、エイドがあり、命の水をもらった。
あとはくだっていくだけでゴールですからと、信じたおじさん
下りにはいり、勢い速度をあげる
ここで、ついにMさんを捕らえる。いや、再会ですわ

横に並んでしばらく苦痛回避おしゃべりラン。
Mさんのウルトラ自己ベストは、まだ11時間30分をきってないとのこと。
いきましょう!!いけるいける。とおじさんが激をいれ二人で速度アップ。
下りのはずが、なんと上り坂が再び登場。
ここが運命の分かれ道。脚が急に重たくなりMさんからはなれていくばかり。
先に行ってもらう。Mさんは「下りでまた追いついてください」とやさしい言葉
エールをもらうが・・・。
残り3キロ、このくらいなら100Kウルトラでも、キロ5分台で
押せるのだが、さすがに今回はまったく追い込める脚とならない。
自己ベスト(しまなみ海道 11時間18分)更新をあきらめ、
とにかく11時間半以内に滑り込み作戦に変更。
できるだけ、腰高フォームチェック、e3最終秘密兵器の腕ふりイメージを妄想。
残り3キロとにかく追い込んでゴール会場へと向かう。
熱い沿道の応援で背中押してくれるのだが、ゴール付近までほとんど人がいない
気合だ、根性だ!!で
手元時計をみると11:29分台必死でもがきゴール。11:29:27よっしゃと・・。
で、下記の記録。
あとで時計を確認したら、ラップと見間違えてました(-_-;)2分ほどもうけたと思いましょう。

Finish 11:27:10 2:14:49 (6:44/K)
ゴール飛騨国府B&G体育館前


ほんまによく最後まで脚がもってくれた。カラフルなウェアのMさんの背中で
引っ張ってもらったおかげだと思う。
(そのMさんが、コメントに書き込みいただいた「毛與運本」さんであります。
 ところで、このニックネーム読むんでしょうかね

■おじさんのタイム
20k 02:05:49 (6:17/K)
40k 04:19:19    2:13:30 (6:41/K)
60k 06:37:05    2:17:46 (6:53/K)
80k 09:12:21    2:35:16 (7:46/K)
Finish 11:27:10   2:14:49 (6:44/K)

■Mさんのタイム
20k 02:05:53      (6:18/K)
40k 04:14:55   2:09:02>(6:27/K)
60k 06:33:36   2:18:41(6:56/K)
80k 09:08:18   2:34:42(7:44/K)
Finish 11:18:57  2:10:39(6:32/K)


こうやってみると、残り20Kで追いついていくまでの間、
あの暑さでへばった耐力の消耗が、残り数キロの脚の力の差に
でたのでしょうね。それにしても、華麗なフォーム、一定のペースで
背中を見ながら

故障しながらにも、中身のこいウルトラとなりました。

PS かわいそうに一緒にスタートしたよぶんちゃん、50K地点で
  吐き気で、水さえも身体がうけつけなくなってリタイアでした。
  でも、初ウルトラ勉強なったと
  42.195のその先を始めて経験、また激坂に・・学んだとのことでした。
  これで、フルはサブ4手中に収めたことでしょう。
コメント (6)
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