昨日の朝日新聞を見ていたら東京版に「明治香る文京の湯 お別れ」と題した5段の写真入り記事を見つけました。ズバリこの文京の湯は本郷の菊坂下道にある「菊水湯」なのです。何でも後継者不足で本日(9月30日)をもって廃業し、この後にはマンションが建つと言う。この「菊坂湯」についてはワイズが管理するホームページ「本郷界隈」でも「現在では珍しくなった唐破風建築の銭湯。下町風情漂う菊坂下道沿いにあり今でも地元に密着した社交の場でもある。浴場には雄大な富士山が描かれる。現在の建物は昭和初期に建築され、何と今でも地下水でを汲み上げ薪で湯を沸かしている。お湯の優しさが魅力の銭湯である。」と紹介し、本郷界隈ワークショップでは必ず立ち寄る撮影スポットにもなっていたのです。記事には脱衣場の休憩コーナーには本が何冊も置かれ東大生が風呂上がりに読んでいたという逸話も紹介されていました。また本日来湯のお客さんには屋号が書かれたタオルを配ると言うので興味と思い入れのある方は是非足をお運び下さい。因みに本郷界隈では本郷のシンボルとされていた明治建造の写真の木造3階建てアパート「本郷館」(写真3枚目)が解体されマンションになり、明治創業の老舗パン屋さん「明月堂」(写真4枚目)もいつの間にか廃業され、大きな時代の流れを感じます。夏目漱石の書いた「三四郎」の様な本郷界隈はもう無くなってしまうのですね・・・・。