ペンタックスリコーファミリークラブ事務局より会報193号と2016-2017写真年鑑が送られて来ました。会報誌は内容、レイアウト、印刷、頁数など全てが申し分なくて思わず「素晴らしい」と言葉を発します。またハードカバーの年鑑も極上の写真集の様で掲載写真のクオリティの高さもあり本棚に永久保存したくなりますね。長く写真業界にいると、これらの印刷物を見る時には必ず印刷部数とコストがどの位掛かっているか、更に誰が制作しているかが気になってしまいます。通常はメーカーの宣伝部がコンセプトを決め、掲載作品はプロ写真家がセレクトをして制作・印刷は契約の制作会社が行うのですが、これらの制作費は会員の会費だけではまかないきれずに必ずやメーカーの広告宣伝費の中から負担されています。こんな時は何時も我が身を振り返りワイズが事務局運営するマミヤカメラクラブの事を考えてしまいます。今やカメラ製造を生業にするマミヤと言う名の会社はありません。もちろん費用の負担など何処からもありません。クラブ運営の全ては年間3000円(税込)の会費から捻出しなければなりません。これでホームページの管理制作、会報の制作・発送、イベントの企画など全てをまかないます。そしてマミヤブランドのカメラ販売が無くなって会員が増加することはなく、毎年「高齢ゆえに退会します」と会員数も減少傾向にあります。それでも「銀塩写真文化の継承」を旗印にやる事はやらなければと「身を粉にして」頑張っています。もちろん制作・企画・発送等を外注に出す事など出来ないので「全てが内製」となってしまいます。ある程度の予算があれば「こんな事もしたい」「こんな事も出来る」と日夜思っているのですが・・・世の中そんなに甘くないですよね。素晴らしい制作物を見ると、羨ましくなる中年おじさんの独り言でした。