昨日来店されたお客さんから「ブログを見ましたけれど、マミヤ会報誌作りは大変ですね」とありました。確かにそうですね。限られた予算で物事を進めようとすると、自分が動かなければならない場面が増えて来るのは事実です。まあワイズクリエイトの社風は貧乏会社故に「何でも自分でやる」がモットーみたいなものですからね。一番の例が「大判カメラマニュアル」と言う書籍を出版した時でしたが、それこそ何から何まで自分で動き廻りました。大事なコンセプトを決めて、簡単なイラスト入りのラフ原稿をパソコンで作り、それを元にフィルムでアオリ撮影をして、デジタルで情景撮影をします。次に文章を起こし、イラストを仕上げて本割付を行います(フィニッシュワークは別です)。これをテーマに沿って延々と繰り返すのです。そしてISBNが使えるように出版者(社)登録を行い、インクジェットで打ち出した原稿を持って富士フイルム社やマミヤ社などに広告出稿のお願いに出掛けました。因みに前職で多くの雑誌社と付き合い、レギュラー誌以外の特集誌などでも広告依頼も受けていましたが、何処の雑誌社も企画書一枚で数十万円の広告依頼をしてきました。企画書は書名と簡単な内容、執筆者、発行日、書籍定価等が記載されているだけで、正直なところどんな書籍が出来るか解ったものではありませんでした。良く解らない特集誌に予算を割くのはどうも・・・・。だから「大判カメラマニュアル」は出来上がった出力原稿を持って、広告を取りに行こうと最初から決めていたのでした。各社を廻った結果は、その場で広告出稿が決まるなど強気な掲載料にもかかわらずあっと言う間にスペースが埋まり、10000部の印刷費が全てまかなえるほどでした。更に更に出版間近にプレスリリースを行い、「大判カメラマニュアル」を置いてくれる販売店(カメラ店)を廻って、今日現在約7000部の販売が出来ています。1000部売れれば上々と言う昨今に販売チャネルも無かった書籍がこれだけ売れるのは凄いことなのですよ(今でも継続的に売れています)。出版直前は毎日午前2〜3時頃まで働いていましたが、今これをやったら絶対倒れますね。大分気力と体力が衰えた事を自覚しますが、これからも「何でも自分でやる」の姿勢は変わらないかもしれませんね。皆さん今後とも宜しくお願いしますね。