◆撮影:2012年10月14日、金糞峠(比良山系)への途にて
(ノコンギク)
2012年10月20日(土)
『山野走』
<私市駅より黒添池経由で交野山へ>
[京阪電鉄・私市駅]6:35:00→[月ノ輪滝]→[すいれん池]→7:08:16[黒添池]7:16:00→7:29:48[八ツ橋]→[駐車場]→[交野市野外活動センター(ぼうじの里)]→8:19:13[交野山]8:26:00→[白旗池]→[国見山・直下]→9:07:07[JR津田駅]
<秋に咲く野草>
10時過ぎまでに自宅に戻ればよいという時間的に余裕がある嬉しい土曜日の朝であったゆえ、ゆったりとした精神状態で黒添池から交野山への野草が開花する秋の途を楽しんだ。なかでも、“くろんど園地”から出て“環状自然歩道” と記された狭い舗装道路を下り、100m余りで舗装道路より離れて雑木林と竹林に包まれた田畑が拡がる狭い開墾地を通り、“交野市野外活動センター”に至る豊かな陽射しに恵まれた僅かな距離の路傍は、秋に咲く野草の楽園であった。
先ずは、別名をアカマンマというイヌタデだ。それは書籍によると花を赤飯に見立ててその名があるらしく紅紫の小さな花を密に咲かせる。白花の菊が多数あったのだが何という菊なのだろうか、横にはノコンギクが淡青紫色花を数多つけ一面に拡がっていた。淡紫の花をぶら下げたアキノチョウジの茎が何本も伸び上がる。その横に咲く多くの小さな青紫花はヤマハッカだろう。ヤマハッカの花弁を逆さまにしたような淡紫花はアキノタムラソウに間違いが無い。また、道の左土手下、額ほどの田畑の際に群落を形成していたのはミゾソバだろう。淡青紫の色彩のツリガネニンジンはほんの少しだけ、キツネノマゴも然り、白花のヒヨドリバナが僅かに残っていた。紅紫のアザミが草むらから盛んに伸び上がっていたが、さてこのアザミは何というアザミなのだろうか。アザミに並んで何処となくそれに似た白色の頭状花を咲かせていたのはコウヤボウキだろう。多くの頭状黄花をつけるアキノキリンソウが時折草中より頭をもたげた。この一部の限られた地区以外、“くろんど池”への右手に田畑が拡がる日当りのよい道を除くと、なかでも森中の途では花を見掛ける機会があまりなかったように思う。
ところで、意外と暖かかった交野山山頂、そこに佇み暫く遠景を楽しんだ。しかし好天にもかかわらずあまり視界がきかなかったのは至極残念で、それは発生した僅かな層雲に理由があった。北摂の峰は山裾に雲がかかるのみで峰の連なりは確認できたが六甲山系は殆ど見えないし、京都の山も然り。葛城の峰は生駒山の左手奥にぼんやりと浮かんでいた。