◆撮影:2012年10月14日、八雲ヶ原湿原(比良山系)にて
(オオカマキリ)
2012年11月3日(土)
『山野走』
<ほしだ園地>
[私市駅]6:19:00→[星の里いわふね]→(かわぞいの路)→6:40:46[ピトンの小屋]6:45:00→(さえずりの路)→6:59:22[やまびこ広場]7:03:00→(まつかぜの路) →7:22:44[飯盛霊園・境界]7:26:00→(せせらぎの路) →(管理道)→[やまびこ広場]→(せせらぎの路) →(管理道)→[やまびこ広場]→(さえずりの路)→(管理道)→[ピトンの小屋]→(かわぞいの路)→8:10:51[私市駅]
<ササユリの植栽>
駐車場の少し手前、午前中にはしっかりと陽射しが届くであろう天野川土手上に咲く、少しばかり弱り始めたシラヤマギクを足下に見ながら、「まだ咲いてくれている」「次回来るときにはもう花は無いだろうな」などと、哀愁を感じながら通り過ぎる。そのとき瞬時のことではあったが、僕の脳裏中に厭世的思考が頭をもたげた。駐車場横の豊かな秋陽に恵まれる路傍には、黄花のヤクシソウが群落を形成し満開を迎えている。飯盛霊園との境界鞍部では黄花のアキノキリンソウがまだしっかりと頭を持ち上げ、そこより見上げた狭い青空中には一点の雲も無かった。帰路、“さえずりの路”を下るとき、雑木林中、薄暗いところに、何処となく儚さ漂う二輪の白花コウヤボウキが顔を覗かせた。
三本の竹を組み、赤テープを添えたものが“まつかぜの路”と“せせらぎの路”の其処彼処に作られている。それらは総数20組以上を数える様子だが、その幾つかに「ショウジョウバカマ、ササユリなどを育てています」という札が掲げられている。それらは“ほしだ園地”の職員さんによって作られたものに違いがない、ほんとうに御苦労さまです。その竹組を見始めたのはいつごろだったのだろうか、最初気づいた時からみるとその数は相当数増え花咲く来春の季節が待ち遠しい。併しだ、ササユリが其処彼処に咲くのはもしかすれば興醒めかもしれない。僕の偏見かもしれないが、ササユリは、森中を歩くとき、林中に突然姿を現しハッと驚かされるくらいの数の方がもっとも美しいと思うのは僕だけだろうか。そう考えたとき、9月の比良山系比良ロッジ跡の様子が脳裏に蘇った。比良ロッジ跡に数多の植樹が実施されていたのだが、それらのすべてがその甲斐無しという状況に陥っている光景を思い出した。もしかすれば植栽とは「数打ちゃ当たる」なのかもしれない。
磐船街道入口に設置された「電光道路情報表示板・気温計」に往路でプラス6℃とあった、今秋中でもっとも低い気温であった。