ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

営業力の必要性

2009年05月28日 06時33分53秒 | Weblog
世の中には色々な商売があります。

定形化された先進的なビジネスフォームと店舗設備。
現在はマニュアル化された運営スタッフによる接客サービスなどで拡大する大手小売業ビジネスが主流となっています。
SS店頭を中心とする石油小売業も同様ですが、

世の中には、依然として「営業力」を必要とする付加価値の高いビジネスも数多く存在しています。
実際には、ITビジネスにおけるソリューションビジネスなどでは営業マンの「営業力」、「キャリア」、「知識」などが問われます。
一般的には、収益力が高いビジネスほど、「営業力」など付帯する条件が問われています。

企業としては、営業マンの個人的な能力が問われたり、
人材育成が必要となる強力な営業力の構築の課題を解決することがいちばん大変なポイントとなっています。

石油業界でも当然同様の課題を抱えているわけです、
ですからセルフ化により、そんな課題を必要としないビジネスフォームも派生してきたものと考えられます。

しかし、一方では以前として、店頭油外商品販売による油外収益確保などではスタッフに「セールステクニック」や販売意欲を求めるようなマインド教育も行っているいるわけです。

石油流通ビジネスの本格的な「直売部門」のスタッフには、SS店頭などとは異質な「営業力」を問われるわけです。
経営者自身が実際にその「違い」が判らなければ人材配置も思うようにいきません。

マニュアル化されたサービスやセールステクニックとベテランによる柔軟性のある営業セールステクニックは異質なものです。
ある意味、年齢的なものや個人の雰囲気、など微妙な条件があるわけですが、
そのポイントが理解できて人材を見抜く「眼力」は経営者に求められているわけです。

実は、最近の石油業界の経営幹部は「直売部門」などの強化によって、
各社ともそんな「営業人材強化」が大きなポイントとなってきたようなのですが、
「そんなことは全く必要ない」と言われる経営者の方もいるわけです。

「セルフ化」でビジネスオペレーションをシンプル化して、余計な人材は不要になったという考え方です。

どちらの考え方が正しいのか、結論が出る時期が迫っています。

商売の手法などで意見は別れるわけですが、この厳しいい石油業界で生き残るためのビジネスフォームについては方向性が絞られてきたわけです。

経営者としての見解はいろいろでしょう。
しかし、客観的、かつ冷静に石油業界を観察してみると、必然的に「営業力」の必要性が浮き彫りになってきたように思割れます。