原油価格や為替の変動により石油製品価格の値動きが激しく変化しています。
最近では、仕入の「安い業転玉情報」のみの利ザヤ稼ぎだけに固執してきたため、方向性が見えなくなっている販売業者が増えています。
こんな時代ですから、小規模経営で販売数量が少ないのに「仕切り情報」だけに目が行っているようではSS経営は危険です。
「安く仕入れて、安く売る」だけの繰り返しでは永久に結果に結びつきませんね。
販売力と一定のボリュームがあって、独立した経営が可能であれば、自然に複数の仕入先や有力供給業者から有効な価格提示があるものです。
仕入れ情報の取得に時間や経費をかけているようでは、石油流通ビジネスではすでに「負け組」だともいえるでしょう。
自分の置かれたマーケットの状況や経営環境をうまく生かした経営、特に独自性と工夫と実行力が問われています。
やはり、SSというビジネスを根底から考え直す時期に入ってきたようです。
仕入や売りの市況だけに振り回されていると、まさに『樹をみて、森を見ず・』ということになりかねません。
ゴルフでしたら、「ヘッドアップ」ということですね。
もう一度基本をしっかりと、グリップからアドレス、トップスイングからインパクト、さらにフォローまでが大切です。
石油業界のビジネス環境や道具(ビジネスツール)もどんどん進化しています。
アマチュアから一流プロまで、立場や技量によって戦いのステージは異なります。
石油ビジネスも同じです。
戦いのステージ(ビジネスフィールド)は無制限ですし変化もするわけですから、
再度、現在の自分のポジションを確実に確認することからスタートすることが必要だと思うわけです。
石油で食うなら「プロ」にならなくてはいけません。
一流のプロを目指すには、それなりの努力と工夫が必要なのです。
社内や横丁のシングルならば、それなりの楽しみ方があるわけです。
石油ビジネスも「身の丈に合った」スタンスでいきましょう。
横丁のシングルがタイガーウッズの真似をできるとしたら、ウェアぐらいのもので、
あのスイングや頭の使い方は真似できるものではありません。
最近、数人の経営者の方から経営相談を受けたのですが、
外資メジャー企業の情報や原油価格動向などに関する質問でした。
今、あなたの企業でできること。なすべきことを粛々と進めることが一番大切なことだと申し上げました。
みんなお山の大将で、石油業界では自分がメジャーで一流プロだと思っている方と話すのは本当に疲れます。
私も、今、自分にできること。なすべきことを実行するだけだと毎日頑張っています。