販売業務に追われていると、自分の原点であるシステム屋としての開発業務を忘れてしまうことがあります。
最近は年齢的にもシステム開発者としてよりも、業界人としての立場で石油ビジネスに関する質問なども多くて、アドバイスを求められることも多いので頭が混乱しそうです。
私の場合には、一度ビジネスで破綻してからの再生ビジネスですから、その辺の興味もあるようです。
変化の激しい石油業界ですから、色々な問題を抱えている方が多いようです。本当に難しい課題ですね、
転業しよう、廃業しよう、新しいビジネス展開を図ろうなどなど、色々な話題があります。
一番難しいのは、「どうしたら、もっと儲かるのでしょう・・」
日本中の企業が不況で儲からない時代ですから、みんな大変な時代なのです。
「もっと売れれば、儲かるのだろう。」と思って安売りをしてみても大したことないし、
高く売れれば儲かるだろうと思えば、お客が減って売れなくなります。
どこでも売っているものを売るという事は、「価格」なんだろうか・?
サービスを充実させれば、経費が掛かりすぎて、お客様は喜びますが、収益が思うようにいきません。
いっそのこと、セルフにしてみようと思ったら、設備費がかかるし、価格も安く売らなければ・・・
別に、石油業界に限らず、
経営者はみんないろいろと悩んでいるわけです。
SS業界の経営者は、これまで、「系列」という檻の中で飼い慣らされてきた傾向があるので、人と違う事をするという事が苦手のようです。
それだけ、「人の真似」をするのはうまいとも言えますが、どうも金太郎飴のような思考回路になりやすい。
「SSビジネスは、これでなければいけない。」というような枠を取っ払って考えたらどうでしょう。
地域にないビジネス、地域が求めているサービス、型にはまらずに考えたらいろいろとアイデアも浮かんでくるはずです。
今日、食べられるから、いつかはやってみようではなくて、
なんでも、すぐに試してみる、リサーチしてみることも大切だと思うわけです。
スピーディーな意思決定能力と行動力が問われています。
あとは、創造力(クリエイティブ)。
たとえば、今ブームの「格安レンタカー」などは昔から需要があったはずです。
自分で考えて、ビジネスモデルを自ら開発するくらいの覚悟がなければいけないと思うわけです。
私が、灯油配送管理システムを自分で作って使い出したときには地域需要があったので、自分でソフトウェアを作って稼働させてみたわけです。
最初は、灯油を売るのになぜコンピューターソフトが必要なのか、説明するだけでも大変な作業でした。
「必要は発明の母」と申します。
「マツタケは千人の股をくぐる」ということわざもあります。
みんなマツタケ(収益源)を探し廻っているのですが、意外と足元にあるのに気づかないことが多いようです。