朝、出社しようと思ったら北朝鮮のミサイル発射のニュースで驚きました。
まあ、失敗したようで日本への影響もなくてよかったですね。
近所の子供が火遊びをしているようで気になってしょうがない。
「危ないから止めなさい。」といっても、近所迷惑を説明しても聞かないわけですから困ったものです。
ガソリンの安売りと似ているようにも感じます。
昔、地域のサブ店の零細ガソリンスタンドの頑固オヤジが安売り看板を挙げて大騒ぎしたことがありました。
系列サブ店なので、私のところに火の粉が降りかかりまして、苦労しました。
「止めてください。」とお願いすると、逆に火がついて、「俺が損するのだから関係ないだろう・・。」なんて張り切っていました。
変に自分の存在感が認められたように勘違いして本当に困ったことがあります。
その後、公取がうるさいので石油組合でも「価格協定」なんて言葉は禁句になりましたが、
いかに競争の商売とはいえ常識というものがありますね。
昔は、同業者同士の軋轢や感情のもつれからの「嫌がらせ」のような安売りもあったようです。
当時は大手や特約店の偉い方が中に入って「手打ち」をして酒を酌み交わして、仲直り。
なんて、まるでヤクザの手打ち式みたいなことをしていたようです。
私の父親なんていつもそんな騒ぎに巻き込まれていたようです。
そんなことで、ガソリンスタンドの社長さんはキャバレーやクラブで飲んでいた時代もあったのです。
あるとき、近隣の業者が安値看板を上げたので、私もさらに安い看板を上げたら父親にこっぴどく叱られたのを覚えています。
その時の父親の言葉は「俺の顔を潰すようなことはするな。」でした。
まあ、悠長な時代でしたね。
現在は、「仁義なき戦い」のようですから大変です。
最近では、大手企業がゴン太になって、不当廉売で摘発される石油業界です。
時代も変わったものです。
昔は、「俺の晩酌を節約すれば、ガソリンを安く売れる。」なんて屁理屈で駄々をこねる業者もいたわけですが、
安売りをしてゴネたうえで、なにがしかの優遇条件を取得する手口も北朝鮮に似ています。
私の代になってから、石油組合の会合であまりにも我儘な業者と喧嘩ししたなんてこともありました。
石油業界の創世記には仲良し組合でみんなで仲良く儲けられる時代もあったわけですが、
あの時代の人たちから見たら、ずいぶんと世知辛い業界になったものだとオヤジの世代にあの世から笑われそうです。
北朝鮮は、昔の石油業界の『ゴン太店』みたいなものですね。
ミサイル発射に失敗した北朝鮮が、どんなことを言うのか興味があります。
石油業界に『新仕切り体系』というものが導入されて約4年ほど経過したわけですが、最近ではいろいろな見解が聞こえてきます。
資本が独立していて、系列に属していても独自性を維持している大手特約店企業などでは
仕入ソースも複数ですし、価格交渉力も強いわけですから本質的な格差というものは変わっていないともいえるようです。
現実的には仕入価格だけで、経営格差がついているわけではなくて、
「勝ち組」といわれる企業ではそれなりの経営改善努力などに取り組んでいるわけです。
すなわち、「経営力・販売力の強化」≒『仕入調達力』であるともいえます。
「系列内格差」とはいっても、系列企業間に販売力、決済力、などの格差があり、
さらに拡大している以上「格差」がつくのは当たり前だという意見も多いようです。
しかし、現実の課題としては、
特約店の傘下には多くのサブ店が存在しているわけです。
サブ店の仕切りは特約店の経営力によって左右されるわけですから不満や非合理が発生しているともいえます。
ですから、系列というものは難しい。
さらに、特約店でもこれまで販売力と資金力に乏しいサブ店の面倒を見てきたというようなケースもありますから一概に系列価格を論ずるわけにもいきません。
経営力・販売力のあるサブ店は、特約店企業に対して
「うちは支払いも規定どうりだし、販売もこれだけ頑張っているのだから、少しくらいは「格差」を付けてくれ。」と主張したくなるのは当たり前、
私も経験がありますね、
サブ店として経営していた時代には、新年会や会議などの際にサブ店同士で仕切り価格に関する腹の探り合いが盛んでした。
「格差」なんてあろうものなら、翌日にはサブ店担当者にすぐに文句を言ったものです。
サブ店を抱える身になると、さらに難しいわけですし、気も使います。
ですから、特約店みずから業転による仕入で価格を薄めようと頑張るわけですが、
業転市場なら、力のあるサブ店は自ら仕入調達に入るわけですから、さらに話は複雑化してきます。
私は、大規模公共事業などへの供給ビジネスで下から、一時四社くらいの系列と特約店として取引した経験があります。
某系列では親の代から引き継いだSSとしての立場のビジネスでしたが、
サブ店でありながら逆に特約店企業に卸を行うというような現実もあったわけです。
これが、約20年以上も前の話です。
石油流通ビジネスは、本当に複雑で不条理なことも多いことはよく判っています。
流通管理も複雑すぎて、油槽所在庫管理や油種別の仕入在庫に関する価格管理で悩まされました。
そんなわけで、みずからシステム開発に着手したわけですが、
いつの間にやら、自分が苦しんだり、悩んできた課題がビジネスとなって、システムにフィードバックされています。
人生なんて、不思議なものですね。